「過日」と「先日」の違いとは?意味を詳しく解釈

「過日」と「言い訳」の違い言葉・カタカナ語・言語

「過日」「先日」は類似した意味を持つ似た言葉です。

「過日」という表現は「過日の出来事を思い出す」といった文章で使い、「先日」という表現は「先日、先生とお会いしました」といった文章で使われますが、「過日」「先日」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?

「過日」と「先日」各々の解釈

「過日」と「先日」各々の解釈

「過日」「先日」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。

「過日(かじつ)」の意味や使い方

「過日」という表現は、「すでに過ぎ去ってしまった日・過去の日」のことを意味しています。

「過日」は、「口語文(話し言葉)」よりも「文語文(書き言葉)」でよく使われるという特徴があり、かなり過去に遡った日のことも意味している言葉です。

「過日」の使い方は、「すでに過ぎ去った日・数年前以上のような遠い昔の日にちも含む過去の日」を指し示して使う使い方になります。

例えば、「過日の大きな失敗を思い出すと、今でも赤面してしまいそうになります」といった文章で使えます。

「先日(せんじつ)」の意味や使い方

「先日」という表現は、「少し前の過去の日・このあいだ」のことを意味しています。

「先日」は、一般的にやや丁寧な言い回しの「口語文(話し言葉)」として使われるという特徴があり、少し前の過去の日にちというニュアンスがあります。

「先日」の使い方は、「このあいだと言えるような少し前の過去の日」を指して使う使い方になります。

例えば、「先日は運動会の準備を手伝っていただいてありがとうございました」などの文章で使われます。

「過日」と「先日」の違い

「過日」と「先日」の違い

「過日」「先日」「過去の日」を意味していますが、「過日」のほうが「先日」よりも「数年以上前にまで遡るような遠い昔の日」まで意味しているという違いがあります。

「先日」は、「数日前から数ヶ月前くらいまでのそこまで遠くない過去の日」を意味しているという「過日」との違いを指摘できます。

また「過日」「文語文(書き言葉)」で使われやすく、「先日」「口語文(話し言葉)」で使われやすい違いもあります。

「過日」と「先日」各々を使った例文と意味を解釈

「過日」と「先日」各々を使った例文と意味を解釈

「過日」「先日」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。

「過日」を使った例文と意味を解釈

「10年以上前ですが、家族と過ごした過日の記憶を思い出すと今でも楽しい気持ちが蘇ります」

この「過日」を使った例文は、「家族と過ごした10年以上前の過ぎ去った日々の記憶を思い出すと」という意味で、「過日」の表現を使っています。

「先日」を使った例文と意味を解釈

「先日は、雨の日に駅から車で送ってくださってありがとうございました」 この「先日」を使った例文は、「この間は、雨の日に駅から車で送ってくださってありがとうございました」という意味を持つ文章で、「先日」の表現を使用しています。

まとめ

まとめ

「過日」「先日」の意味の違いについて説明してきましたが、「過日」の表現は「かなり昔のことまで含む過ぎ去った日」に意味の重点があります。

それに対して、「先日」の表現は「この間と呼べるくらいの少し前の過去の日」に意味の重点があります。

「過日」「先日」の意味の違いを正しく理解して、内容や文脈・状況に応じて的確に使い分けるようにしましょう。