みなさんは「通達」と「連絡」という言葉がどのような意味を持っているのかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「通達」と「連絡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通達」とは?
「通達」は「つうたつ」という読み方になります。
この「通達」は「上位機関から指示事項を知らせること」「通知」、あるいは「滞りなく通ずること」「通じさせること」「隅々にまで行き渡せること」などの意味を盛る言葉です。
この他にも「深くその道に達すること」という意味合いで使われることもあるのですが、「告げ知らせること」という解釈の場合は、「行政官庁がその所掌事務について所管の機関や職員に文書で通知すること」を言っています。
「連絡」とは?
「連絡」は「れんらく」という読み方になります。
この「連絡」とは「通信手段などを使って関係者に通知する」あるいは「別個の交通網が接続されている」という意味を持っている言葉です。
「連絡」は「簡単な情報を関係者に知らせること」ですが、自分の意見や憶測は含まれていません。
また、上司・部下に関係なく誰もが発信者・受信者になる点もこの言葉の特徴と言えるでしょう。
「通達」と「連絡」の違い
では、ここで「通達」と「連絡」の違いを見て行くことにいたしましょう。
前述おの通り「通達」は「告げ知らせること」であり「行政官庁がその所掌事務について所管の機関や職員に文書で通知すること」、また「そのような文書のこと」を言っています。
一方の「連絡」とは「簡単な情報を関係者に知らせること」ですが、そこに自分の意見や憶測は入らず、上司・部下に関係なく誰もが発信者・受信者の立場になります。
このことから「通達」は「上位機関が指示事項を通知すること」であり、「連絡」は「知らせること」という違いになるのです。
「通達」の例文
ここで「通達」の例文を見て行くことにしましょう。
具体的には以下のような使い方になります。
・『国土交通省から各地方自治体に通達文書が出されたが、その内容が現場まで徹底されるまでかなりの時間がかかった』
・『中央省庁から地方の公共団体から災害対策に関する通達が発信されており、そのことをしっかりと確認することが必要だ』
「通達」は上位から現場に伝達されることが例文からも分かります。
「連絡」の例文
続いて「連絡」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の使い方としては、以下のようなものが挙げられます。
・『連絡手段が全くないために友人に対してどのような方法で伝えればいいのか困ってしまっている』
・『彼女と全く連絡が取れないので、大丈夫なのだろうかと心配している』
まとめ
ここまで「通達」と「連絡」の意味や違いについて説明してきました。
「連絡」という言葉は日常生活の中でも時折耳にすることがあるかもしれません。
一方の「通達」は特殊な場面で使われていることもあるので、どのような使い方があるのかしっかりとチェックしておきましょう。