厳しい時代の中では、人はたくましく生き抜いていくために、色々と知恵を出して行動しようとしています。
その中には「悪賢い」人や「ずる賢い」人もいます。
では、「悪賢い」や「ずる賢い」というのは、どのようなことなのでしょうか?
ここではこれらの言葉の意味やその違いについて見ていくことにします。
「悪賢い」と「ずる賢い」各々の解釈
ここで「悪賢い」と「ずる賢い」各々の言葉の意味を解釈していくことにします。
「悪賢い」の意味や使い方
「悪賢い」は「わるがしこい」という読み方をする言葉ですが、「悪い方によく知恵が回ること」、「悪い分野や方面で知恵が働く」という意味になります。
「あいつはずるくて抜け目がない悪賢い奴だ」という使われ方をしています。
「ずる賢い」の意味や使い方
「ずる賢い」の読み方は「ずるがしこい」となり、「悪知恵が働くこと」、あるいは「ずるいやり方などを人よりよく思いつくこと」という意味があります。
「ずる賢い奴なので、楽していい結果を出している」というような用法があります。
「悪賢い」と「ずる賢い」の違い
これら「悪賢い」と「ずる賢い」には、どのような解釈の違いが見られるのでしょうか?
前述の通り、「ずる賢い」は「悪知恵が働き、ずるいやり方で人より、よく思いつく」という意味でした。
一方の「悪賢い」は、「悪い方によく知恵が回り、ずるくて抜け目がない」という意味になり、「ずる賢い」より頭が良くて、回転も速いという印象があります。
頭脳明晰なのですが、その使い方が悪い方向に向いているのが残念なことです。
このようなことが相違点と言えます。
「悪賢い」と「ずる賢い」各々を使った例文と意味を解釈
では、「悪賢い」と「ずる賢い」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「悪賢い」を使った例文と意味を解釈
「実力のある政治家ほど悪賢い人が多い世の中だ」
世の中を大きく変えていき、仕組みそのものを変えて行くような政治家ほど「悪賢い」と言えるかもしれません。
「目的を達成するためには、手段を選ばない」ということも言えそうですが、「悪賢い」政治家は、それだけ世の中を動かす力を持っていそうです。
クリーンなだけが良い政治家とは言えないのが、辛いところです。
「ずる賢い」を使った例文と意味を解釈
「あいつはずる賢い人間だから、注意した方がいいな」
「ずる賢い」人は、おそらく長い間そのような生き方をしてきたと思います。
「ずる賢い」生き方が染みついているのですが、彼らは相手によって態度をコロコロと変える傾向があります。
自分の立場をよくすることや自分に都合のよい環境を作り出すことを最優先して、一番有益と思える人に媚びを売ることも平気でやってのける性格なのです。
まとめ
「悪賢い」と「ずる賢い」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、これらの言葉が当てはまる人は、世の中を巧みに渡り歩いているマイナス的な印象が拭えません。
悔しいことですが、このような人達が存在し続けることを考えると、気持ちが複雑になってしまいます。