「ご時世」と「ご時勢」は同じような意味を想起させる紛らわしい二つの同音異義語ですが、「ご時世」と「ご時勢」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「ご時世」と「ご時勢」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「ご時世」とは?
「ご時世(ごじせい)」という言葉は、「時の流れに従って変化する世の中(時代)」を意味している「ご(御)」のついた丁寧語です。
「ご時世」の表現は「世知辛いご時世だから・今のご時世は人心が荒んでいる」のように、どちらかというと「ネガティブなニュアンス」で使われることが多くなっています。
「ご時勢」とは?
「ご時勢(ごじせい)」という表現は、「時代が変化している勢い・流れ(動き)」を意味している「ご(御)」のついた丁寧語です。
「ご時勢」の表現は「今のご時勢に合わせて生きていこうと思います」や「このご時勢からパワハラと誤解される発言には注意してください」の例文のように、「時代が変化する勢い(世の中が動く勢い)」を意味して使えます。
「ご時世」と「ご時勢」の違い!
「ご時世」と「ご時勢」の違いを、分かりやすく解説します。
「ご時世」も「ご時勢」も「時代の動き・変化」と関係している言葉ですが、「ご時世」は「移り変わって変化している時代・世の中そのもの」を意味しています。
一方、「ご時勢」という言葉は、「ご時世」のような「時が経つにつれて変化する時代・世の中そのもの」ではなくて、「変化している時代の勢い」や「変わり続ける世の中の流れ」を示唆しているという違いを指摘できます。
例えば、「このご時世」という表現は「現在・今の時代そのもの」を意味していますが、「このご時勢」という場合には「現在の世の中が変わっている勢い・トレンド・流れ」のことを意味している違いがあるのです。
まとめ
「ご時世」と「ご時勢」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「ご時世」というのは、「時の経過に従って変化する世の中(時代)を丁寧に表現した言葉」を意味しています。
「ご時勢」という表現は、「時代が変化している勢いや流れを丁寧に表現した言葉」の意味を持っています。
「ご時世」と「ご時勢」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。