日本語には色々な言葉がありますが、その中に意味がとても近い類義語というくくりで区分けできるものがあります。
しかし、厳密に見ていくと、微妙に解釈が異なる言葉だったりすることがあります。
その中で、「お蔵入り」と「非公開」も、その1つになるのですが、どのような違いがあるでしょうか?
「お蔵入り」と「非公開」各々の解釈
では、ここで「お蔵入り」と「非公開」のそれぞれの意味を見ていくことにします。
「お蔵入り」の意味や使い方
「蔵入り」とは「おくらいり」と読み、意味としては「計画されていた事柄が何かの理由によって、中止や取り止めとなること」、あるいは「世間の目に触れることなく、棚上げになってしまった状態」という意味がある言葉です。
特に映画やテレビなどの番組について、製作された作品ではあるものの、放送されずに誰の目にも触れることがない作品を「お蔵入り」と呼んでいます。
「非公開」の意味や使い方
「非公開」は「ひこうかい」という読み方をしますが、「一般の人には公開しないこと」、「公開されないこと」という意味があります。
「非公開で証人喚問する」と言うような表現で使われることがあります。
「お蔵入り」と「非公開」の違い
「人の目に触れない」という意味もある「お蔵入り」と「非公開」の違いを調べていくと、「蔵入り」は、「何らかの理由により、中止となり、世間に触れないままになる状況」を指していますが、「非公開」は「一般の人には公開しないこと」ではありますが、一部の人が見ることができます。
この点が2つの言葉の相違点と言えます。
「お蔵入り」と「非公開」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「お蔵入り」と「非公開」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「お蔵入り」を使った例文と意味を解釈
「遊技施設の計画が周辺住民の猛反対に遇ってしまい、お蔵入りになったのです。
「お蔵入り」はテレビや映画作品、あるいは小説などの作品が大衆の目に触れずに、埋もれてしまう印象があります。
しかし、この例文のように、施設や構想自体が反対をより「お蔵入り」するという使い方で表現することもあります。
「非公開」を使った例文と意味を解釈
「2国間協議は非公開の中で行われることになった」
国際会議や国家間の協議を「非公開」で実施するようなケースは、決して珍しいことではありません。
国益を考慮しながら、妥協することが許されないギリギリのラインで交渉するのですから、「非公開」となっても不思議ではありません。
まとめ
「お蔵入り」と「非公開」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、これらの言葉は、色々な場面で使われています。
ビジネスの世界においても、結構用いられていますので、ここでこれらの解釈を正しく理解して使いこなせるようにしていくことが大切です。
このような機会は、これからますます増えていくことでしょう。