この記事では、同音になる「嗜好」と「志向」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嗜好」とは?
「嗜好」とは、「好み」という意味になる言葉です。
「たしなみ」と使われることもある言葉で、その場合には「葉巻は、ダンディな男には欠かせない嗜好だ」といったような使われ方になります。
「嗜好品」という用い方が多い言葉で、お酒やタバコがこのように表現されることが多いです。
この使い方では、それ自体が嫌いな人も居れば、好きな人も居る、更にブランドや銘柄などについても人によって好みが様々な品物だという解釈になります。
「志向」とは?
「志向」は、それを目指している、そのような傾向があるという意味になります。
「その選択は、本格志向な彼らしい」のように使われると、いつも本格的なものを選ぶ傾向のある彼らしいと言っており、「最初からプロ志向だと聞いている」とした時には、最初からプロが目標で、そうなれるように目指していると表現しています。
そのような使われ方以外では、「志向する」と用いることができる言葉で、「あの大学を志向している」などと見聞きすることがありますが、あまり一般的な表現ではなく、そういった使い方では「志望」や「希望」とした方が分かりやすいことが多いです(決して、間違った使い方ではありません)。
「嗜好」と「志向」の違い
「嗜好」と「志向」の違いを、分かりやすく解説します。
「嗜好」は、個人別の好みのことで、「志向」は、目指す先や持っている傾向といった解釈になります。
「志向」は、好む方向とも捉えることができる為、全く異なる意味という訳でもありませんが、基本的には、読み方が一緒なだけで、別の言葉だと考えておいた方がいいでしょう。
まとめ
「嗜好」と「志向」は、それぞれこのような意味の言葉です。
「嗜好」は、意味以前に、きちんと「しこう」と読まれないことも多いので、まずはそこから覚えてください。