この記事では、「測定」と「計測」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ「測定」と「計測」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「測定」とは?
「測定」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「測定」は、「そくてい」と読みます。
「測定」は、「ある量の大きさを、計器や装置を用いて測ること」という意味があります。
例えば、温度計を使って、気温を測る様子は、「気温を測定する」という文章にできます。
また、科学者が実験に成功し、ある結論を出すことができることがあるかもしれません。
しかし、一度だけの実験の成功では、結論付けることが難しいため、何度も繰り返し実験の結果を測ることがあります。
このような場面では、「実験の結果が正しいかどうかを確かめるため、繰り返し測定する」などという文章を作ることができます。
さらに、伝染病が広がっている時、どの程度まで広がっているのか、下水道に含まれるウイルス量を測り調べる場合があります。
このような場面では「下水道の水から、ウイルス量を測定する」などという文章にできます。
「計測」とは?
「計測」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「計測」は「けいそく」と読みます。
「計測」は、「器械を使って、数や量、重さや長さなどをはかること」という意味があります。
例えば、体重計を使ってある人の対銃をはかる場合は、「体重計で体重を計測する」という文章にできます。
また気象庁が地震計を用いて、地震が起きたときに、その強さをはかる場合があります。
この場面では「気象庁が地震の強さを計測する」などという文章を作ることができます。
さらに、時計を使って、自分がどの程度の時間、息を止められるかはかる場合は、「ストップウォッチを使って、息を止められる時間を計測する」などという文章にできます。
「測定」と「計測」の違い
「測定」と「計測」の違いを、分かりやすく解説します。
「測定」は、「ある量の大きさを、計器や装置を用いて測ること」という意味があります。
一方で、「計測」は、「器械を使って、数や量、重さや長さなどをはかること」という意味があります。
どちらも、「何かをはかる」という共通の意味がある言葉になります。
ただし、「測定」には、「何かをはかった結果について、科学的に判断し、数値化すること」という意味が含まれているという相違点があります。
そのため、「何かをはかる」という意味では、「測定」と「計測」に、同じ意味がありますが、その結果について、価値判断をして、数値化するような場合は、「測定」だけを使うという違いがあります。
まとめ
「測定」と「計測」の違いについて見てきました。
2つの言葉には同じ意味がありますが、「測定」には、さらに違う意味が含まれていました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。
