みなさんは「痛切」と「痛感」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「痛切」と「痛感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「痛切」とは?
「痛切」は「つうせつ」という読み方になります。
この「痛切」とは「物事の内容や状態がきわめて強く他に働きかけること」「そのものから受ける感じが強く身にしみるさま」、あるいは「そのものに対する思いがどうにもならない程であるさま」というような意味を持っている言葉になるのです。
「痛感」とは?
「痛感」は「つうかん」という読み方になります。
この「痛感」は、「強く心に感ずること」「身にしみて感ずること」「あることをきっかけにして強く心に感じること」というような意味合いを持っています。
「痛切」と「痛感」の違い
では、ここで「痛切」と「痛感」の意味の違いを見て行くことにいたしましょう。
この2つの言葉にはどのような相違点があるでしょうか?前述のように「痛切」とは「物事の内容や状態がきわめて強く他に働きかけるさま」「そのものから受ける感じが強く身にしみるさま」「そのものに対する思いがどうにもならない程であるさま」という意味があります。
一方の「痛感」には、「強く心に感ずること」「身にしみて感ずること」「あることをきっかけにして強く心に感じること」というような意味があります。
このことから同じような解釈になるように思われるのですが、「痛感」は「痛感する」というように動詞として使うことができますが、「痛切」は「痛切に」というように形容動詞としての使い方になるわけです。
「痛切」の例文
では、ここで「痛切」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『老人の言葉を振り返ってみて、彼が言っていたことの必要性を痛切に感じたのです』
・『この辛さをみなさんは痛切に感じ取ることができるでしょうか?それほど人の心の痛みは重たいのです』
「痛切に」と言うように形容動詞としての使い方になることが分かりますが、本当に切実で切迫した感じが伝わってきます。
「痛感」の例文
続いて「痛感」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の使い方しては、次のような文章が挙げられます。
・『僕は今回の試合で惨敗してしまったが、自分たちのチームの力不足を痛感したのです。このことを真摯に受け止めなければなりません』
・『ここまでこの難問を解決するには、多くの人たちの苦労があったと痛感しているのです』
「痛感」という言葉は動詞として使われることがこの例文からも見て取ることができます。
まとめ
ここまで「痛切」と「痛感」はどのような意味を持っているのか解釈の相違点も含めて説明してきました。
この2つの言葉は普段でもよく聞いたり実際に使うケースがよくあるので、ここで正しく使うことができるように、例文を参考に使用法を確認しておきましょう。