この記事では、「的確」と「正確」の違いを分かりやすく説明していきます。
「的確」とは?
少しの狂いもなく誤ったところがないこと、またそのさまです。
ピッタリとあてはまっていて間違いがないといった意味になります。
震災があり、被災地に物資を送ることになりました。
被災地の人たちは、水と食料を必要としています。
このときに、物資を送る側が水と食料を送れば、被災地の状況にピッタリとあっているといえます。
しかし、必要とされていない毛布や懐中電灯などを送れば、ピッタリとあっているとはいえません。
被災地の人たちが必要としているものとピッタリで間違いなく送ることは、この言葉が意味するものです。
今度はサッカーの試合で説明をします。
ボールを持った選手がゴール前にやってきました。
ゴールの前には2人の相手チームの選手がおり、ボールを持つ選手の邪魔をしようとします。
しかし、これを潜り抜けてゴールを決めなければなりません。
これからどうするか2つの選択肢があります。
相手選手の右にまわるか、左にまわるかです。
この選手は右にまわり、ゴールを決めました。
望ましい結果を手に入れることができたので、この判断は状況にピッタリ合っていた、「的確」な判断だったといえます。
「的確」の使い方
少しの狂いもなく間違いがないさまを指して使用をします。
ピッタリあっている場合に使うことが多いです。
「正確」とは?
事実にあっていて間違いがないこと、またそのさまという意味です。
料理を作るときのことで説明をします。
レシピには水100mlを使うと記載されています。
そのため、計量カップを使って100mlを計量しました。
レシピに書いてあるものと少しも違うところがありません。
間違いなく水を軽量しました。
これは「正確」にはかるといいます。
今度は子どもが生まれてからの年月のことで説明をします。
子どもが生まれてから、2か月と15日経ちました。
2か月と15日は、だいたい2か月とも、だいたい3か月ともいうことができます。
しかし、事実と少しも違わないでいうなら、だいたい2か月でも、だいたい3か月でもなく、2か月と15日です。
これは生まれてからの「正確」な月日などということができます。
「正確」の使い方
事実とあっているという意味で使用をします。
数字について使うことが多いです。
「的確」と「正確」の違い
間違いがないという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。
前者は状況などに対してピッタリとあっていることに使用する場合が多いです。
後者は確かであるといった意味で使用をします。
「的確」の例文
・『的確な判断をする』
・『的確な指示を出す』
・『的確なアドバイスを出す』
・『的確な対応』
「正確」の例文
・『正確に記入をする』
・『正確に記録する』
・『正確な情報を入手する』
・『正確に人数をかぞえる』
まとめ
間違いがないという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。