この記事では、「大変」と「非常」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大変」とは?
「大変(たいへん)」とは、「物事や状況が重大であるさま・普通ではない一大事」や「苦労・損失が並ではなくて困ったさま」を意味している名詞の言葉です。
「大変」という表現は副詞として使われることが多く、その場合には「程度がはなはだしいこと・非常に・とても」という意味合いになります。
例えば、「大変おいしく頂きました」や「この度は、大変お世話になりました」といった文章で使用することが可能です。
「非常」とは?
「非常(ひじょう)」とは、「普通ではない状態・いつもと異なる差し迫った緊急事態」を意味する名詞の言葉です。
「非常」は形容動詞の「非常に」のかたちで使われることが多く、その場合は「物事・行為の程度がはなはだしいさま、並の水準や程度ではないこと」を意味しています。
例えば、「非常に困った事態が起こりました」や「非常の時には冷静になるべきです」などの例文で使われます。
「大変」と「非常」の違い!
「大変」と「非常」の違いを、分かりやすく解説します。
「大変」も「非常」も「物事の程度が普通ではなくてはなはだしいさま」を意味して使うという点では同じですが、「大変」は「大変おもしろい映画でした」というように副詞として使います。
一方で、「非常」は「非常おもしろい映画でした」と「大変」のような副詞のかたちでは使えず、「非常におもしろい映画でした」と形容動詞のかたちで使うという用法の違いを指摘できます。
さらに「大変申し訳ございません・大変失礼いたしました」などの謝罪の意味の文章では、「非常に申し訳ございません・非常に失礼いたしました」と言い換えることができない違いもあります。
また「大変」は「物事が重大であること」を意味していて、「非常」は「いつも(普通)とは違うこと」を意味しているニュアンスの違いがあります。
「大変」には「今日の仕事は大変でした」のように「苦労・損失が大きいこと」の意味がありますが、「非常」にはそういった苦労や損失と関連する意味合いはありません。
まとめ
「大変」と「非常」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「大変」とは「普通ではないこと・重大なさま・非常に(副詞的用法)」を意味していて、「非常」は「いつもとは違っている緊急事態・並の程度ではないさま」を意味しているという違いがあります。
「大変」と「非常」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。