「拘縮」と「短縮」は漢字(字面)の見た目が似ている紛らわしい二つの言葉ですが、「拘縮」と「短縮」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「拘縮」と「短縮」の違いを詳しく説明していきます。
「拘縮」とは?
「拘縮(こうしゅく)」という医療用語は、「自分の意思ではコントロールできない(刺激で起こる)筋肉の持続的な収縮」を意味しています。
「拘縮」には脳血管障害の後遺症やそのリハビリで問題となりやすい「関節そのものに器質的原因がないのに、皮膚・筋肉などの関節周囲の軟部組織の収縮が原因で関節が動かせなくなる障害」の意味合いもあります。
「短縮」とは?
「短縮(たんしゅく)」という言葉は、「かかる時間・行く距離などの長さを短くして縮めること」の意味を持っています。
例えば、「毎日の調理時間を短縮するテクニックを覚えました」や「近道をすればだいぶ距離を短縮できます」のような例文で使用することができます。
「拘縮」と「短縮」の違い!
「拘縮」と「短縮」の違いを、分かりやすく解説します。
「拘縮」と「短縮」は漢字の字面(じづら)こそ似ていますが、「拘縮」は筋肉・関節の異状と関係する医療用語であり、一般的な言葉である「短縮」とはまったく違う意味を持っています。
「拘縮」という医療用語は、「筋肉の持続的収縮」や「関節周囲の筋・皮膚の軟部組織の収縮で関節が動かなくなる病的状態」を意味していますが、「短縮」にはそういった医療・介護・リハビリと関係する意味合いはありません。
「短縮」とは「時間や距離を縮めて短くすること」を意味している一般的な言葉であり、「皮膚・筋肉の異常で関節を動かせなくなった障害」を示す「拘縮」とはまったく意味が違っているのです。
まとめ
「拘縮」と「短縮」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「拘縮」という医療用語は、「筋肉の持続的な収縮」や「関節に原因がないのに関節が動かなくなる障害の状態」を意味しています。
それに対して、「短縮」という言葉は「時間・距離などの長さを短くして縮めること」や「ショートカットしてかかる時間や進む移動距離を短くすること」の意味を持っています。
「拘縮」と「短縮」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。