郵便局から小包を送る場合に、料金の元になるのは送り元と送り先の距離、大きさと重量になります。
重量に関しては上限値が決まっていて、それを超過すると追加で料金が発生するような仕組みになっています。
小さなもの専用につくられた専用の箱を利用することによって、送り先にかかわらずかなり安い料金で送れるサービスもあります。
さて、ここで使用した「重量」とは、どういう意味でしょうか。
また似たような言葉である「容量」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「容量」と「重量」の違いを分かりやすく説明していきます。
「容量」とは?
「容量」とは、「容」という文字には「ものを入れる」あるいは「ものを入れた中身」という意味があるので、合わせて「ものに何かを入れた量」という意味になり、一般的には「大きさを表す」言葉として使われます。
物理学的には「容積」とも言いますが、日常生活では「容量」を頻繁に使用します。
特に、最近ではコンピュータやスマホなどの「ストレージの容量」という使われ方をすることが多くなっていますが、これも記録できる「大きさ」を示したものです。
英語では、「capacity」がもっとも近いでしょう。
「重量」とは?
「重量」とは、文字通り「重さの量」という意味の言葉です。
言い換えれば「どのくらいの重さなのか」ということを表現すると言えます。
物理学的には「質量」が正確な言い方ですが、日常生活では「重量」の方がはるかに多く使用されます。
英語では、「weight」がそのものズバリです。
「容量」と「重量」の違い
「容量」と「重量」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは計量可能な何かの大きさや重さを示す言葉であることは同じですが、根本的に違います。
すなわち、「容量」は「ものの大きさ」を示すもので、「重量」は「ものの重さ」を示します。
「容量」と「重量」の間には関係性があり、例えば蒸留水1リットルの「容量」は、1キログラムの「重量」になりますが、水以外の物質は比重によってこの割合が変化します。
「容量」の例文
「容量」の例文は以下のようになります。
・『この風呂桶一杯の容量は何リットルになりますか』
・『このPCのディスクに格納できる容量は128GBです』
「重量」の例文
「重量」の例文は以下のようになります。
・『重量が重ければ重いほど』
・『重量は物理学状では質量と呼ばれています』
まとめ
この記事では、「容量」と「重量」の違いを、解説してきました。
この2つの違いに関しては明確になったと思いますが、2つの計量単位である「リットル=L」と「グラム=g」に関してはいかがでしょうか。
1辺の長さが10cmの正立方体の体積が1リットルです。
1リットルは1000ミリリットルで、1000ccでもあります。
一方、1グラムは水1ミリリットルの質量になります。
現在の日本ではこれらの単位が使用されていますが、以前使用されていた「尺貫法」では、容積は斗、升、合が、重量には匁、斤、貫という単位が使われていました。