「思想」と「思考」の違いとは?分かりやすく解釈

「思想」と「思考」の違い言葉・カタカナ語・言語

「思想」「思考」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。

ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。

では一緒に見ていきましょう。

「思想」とは?

「思想」とは?

「思想」とは、その人が持つ、生きる世界、生き方についての考えのことで、社会的、政治的な方向性のことを言い表しています。

「あの人の思想は危険だ」などと言いますのは、考え方、方向性が危ないという意味になります。

「彼と私は最初から思想が違うので合うわけがなかったのです」「思想の違いは、どうしようもない」「それはあなたの思想であって、人に押し付けるのは止めなさい」などと使います。

「思考」とは?

「思考」とは?

「思考」とは、考えること、その考えという意味になります。

また考える力のことを「思考力」と言います。

「彼は思考力というものがないのか」などと言えば、相手の考えがなっていない、何も考えていない、という意味合いになります。

「誤った思考パターンになっている」「彼女の思考回路は理解できない」「いくら思考したところで行動が伴っていなければ意味はない」などと使います。

「思想」と「思考」の違い!

「思想」と「思考」の違い!

「思想」「思考」、それぞれの言葉の意味を説明しました。

似た言葉ですが意味はまったく違ってきますので使い方には注意が必要となります。

まず「思考」とは単純に考えること、またその考えた内容そのものを意味しています。

何かを考えることを「思考する」と言います。

また考えていることが正しければ「正しい思考」、間違っていれば「誤った思考」「おかしな思考」などと言います。

一方で「思想」ですが、これはその人が持つ生き方の思い、性格といった意味合いとなります。

社会的、政治的な性格、方向性を言うことが多いのです。

「思考」を変えることは、考え方を変える、別の方向から物事を見るといったことでそれほど難しくはないかもしれません。

しかし「思想」はその人の生き方ですから、簡単に変えることはできないものと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたか。

「思想」「思考」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。

違いを正しく理解して使い分けてください。