この記事では、「ためらう」と「渋る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ためらう」とは?
「ためらう」は「躊躇う」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐに決心がつかずにあれこれ考えて迷う」という意味で、すぐに決められずにぐずぐずすることです。
2つ目は「気持ちを落ち着ける」という意味で、あわてず心を穏やかにすることです。
3つ目は「病気の症状を緩和する」という意味で、病気の勢いを押さえつけことです。
4つ目は「あれこれ迷って一つの場所から動けないこと」という意味で、行くべきかどうか迷って同じ場所をうろつくことです。
上記に共通するのやは「行動できない」という意味です。
「ためらう」の使い方
「ためらう」は「すぐに決心がつかずにあれこれ考えて迷う」「気持ちを落ち着ける」「病気の症状を緩和する」「あれこれ迷って一つの場所から動けないこと」という意味で使われます。
動詞として「ためらう・ためらった」と使われたり、副詞として「ためらって言わない」などと使われたり、名詞として「ためらいの気持ち」などと使われます。
基本的に、日常で使う場合、すぐに決心がつかずに、あれこれと迷ってしまい行動できない様子を表す言葉です。
「渋る」とは?
「渋る」は「しぶる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがすらすらと進まなくなる」という意味で、ものごとが順調に運ばなくなることです。
2つ目は「気が進まず、なかなか実行しない」という意味で、やりたいくないという気持ちが強く、中々行動しないことです。
3つ目は「便秘気味になる」という意味で、「渋り腹」とも呼ばれ、便意はあるもののほとんど出ずに、残っている感じがする不快な症状のことです。
上記に共通するのは「中々進まない」という意味です。
「渋る」の使い方
「渋る」は「ものごとがすらすらと進まなくなる「気が進まず、なかなか実行しない」「便秘気味になる」という意味で使われます。
動詞として「渋る・渋った」と使われたり、副詞として「渋って書かない」などと使われたり、名詞として「行き渋りする」などと使われたりします。
基本的に、ものごとが順調に進まない様子や、その気になれずに行動しない様子に使われる言葉です。
「ためらう」と「渋る」の違い
「ためらう」は「すぐに決心がつかずに、あれこれと迷ってしまい行動できない様子」という意味です。
「渋る」は「ものごとが順調に進まない様子」「その気になれずに行動しない様子」という意味です。
「ためらう」の例文
・『彼氏に真実を告げようかどうかためらう』
・『折角のチャンスなのでためらわずに応募する』
・『興味がない誘いはためらわずに断る』
・『年下の自分が言って良いものかためらう
「渋る」の例文
・『コロナ禍でお店の売り上げが渋る』
・『あまり親しくない人の披露宴への出席を渋る』
・『興味が無い話なので返事を渋る』
・『雨が降って面倒なので行くのを渋る』
まとめ
今回は「ためらう」と「渋る」について紹介しました。
「ためらう」は「決心できずに行動できない」、「渋る」は「その気になれずに行動できない」と覚えておきましょう。