こころとからだを表す言葉として、「心身」と「身心」があります。
この記事では、「心身」と「身心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心身」とは?
「心身」とは、こころとからだ、または、精神と肉体のことを言います。
「しんしん」と読みますが、古くは「しんじん」とも言っていたようです。
「心身」は、精神と肉体の両方を意味しますが、精神の方の意味合いが強くなります。
例文としては、「心身をいたわる」、「心身がすり減る」、あるいは、「心身を鍛え上げる」などと使います。
特に、「心身がすり減る」は、あれこれ気を配ったり、動いたりすることで、疲れ果ててしまう様子を表現しています。
この例文を見ても、肉体よりも精神の方がウェイトが大きいのが分かります。
また、「心身症」は精神的なことが原因で、肉体的に不調になってしまう症状のことです。
「身心」とは?
「身心」もまた、こころとからだを意味し、精神と肉体のことです。
「身心」は、「心身」に比べると、精神よりも肉体の方の意味合いが強くなります。
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」と言う言葉がありますが、これは「身心」に通じるところがあるでしょう。
健康のために、からだを動かすことや、運動をすることが勧められています。
これも、からだを動かす習慣をつけることで、こころも健康な状態を保ちやすくなることを示しているのだと言えます。
特に現代人は、昔の人に比べると、生活のためにからだを動かす機会が減っています。
そのため、意識的にからだを動かす習慣をつけないと、どうしても運動不足になってしまいます。
特にデスクワークの場合は、座っている時間が長くなるため、運動不足になりがちです。
座り過ぎが健康に良くないことも言われています。
運動不足はからだの不調だけではなく、こころにも悪影響を及ぼしてしまいます。
「身心健康」のためにも、運動習慣を続けていきたいものです。
「心身」と「身心」の違い
「心身」と「身心」の違いを、分かりやすく解説します。
「心身」と「身心」は、どちらもこころとからだのこと、または、精神と肉体のことを指します。
ですが、「心」と「身」のどちらが先に来るかで、その意味合いは変わってきます。
「心身」はより精神の方に重点が置かれ、「身心」は「心身」よりも、肉体の方の意味合いが強くなります。
まとめ
こころとからだは密接な関係があります。
なので、からだの不調だと思っていても、実はこころの問題が原因で起こっている可能性もあります。
昔から、「病は気から」と言う言葉があります。
「病気」という漢字を見ても分かりますが、やはり精神的なことが理由で、からだに症状が現れる病気になってしまうことは少なくありません。
現代はストレス社会とも言われ、精神的なことが原因でからだの不調が出てしまう人も少なくないようです。
こころの問題やその症状は、人それぞれですし、対処法も違ってきます。
自分のこころやからだが訴えていることを知り、その時の症状に合わせて、随時、対処していくようにしたいものです。