この記事では、「天然」と「自然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天然」の意味や使い方
「天然」の意味と使い方につい紹介します。
意味
「天然」は「てんねん」と読み、意味は「人の力が加えられておらずありのままであること」「生まれながらにして持っている性質」「意図しないでそうなること」という3つの意味があります。
ある人やものの持つ性質が手を加えられたものでないことを言います。
使い方
「天然」は、「人工的」の対義語であり、形用動詞として「天然だ・である」として使われたり、「天然の水」と名詞を修飾する意味で使わたりします。
「自然」と共通するのは「誰かにより意図的に仕組まれたものではないこと」という点ですが、「自然」が目に見えたり感じられる「状態」を表すのに対して「天然」は目に見えない内面の「性質」を表す言葉です。
「自然」の意味や使い方
「自然」の意味と使い方につい紹介します。
意味
「自然」は「しぜん」と読み、意味は「この世に存在する、人の手が加わっていないもの」「天地や宇宙」「人の手が加わっていない、ありのままの状態」「そのものに本来備わ委っている性質」「言動に無理がない様子」「ものごとがあるべき様子」「勝手にそうなる様子」という多くの意味があります。
見たり感じたりするものがありのままの状態であることを言います。
使い方
「自然」は、形用動詞として「自然だ・である」として使われたり、「自然な動作」と名詞を修飾したり「自然に~する」と副詞として使われます。
この世に存在する人為的でないものに対してつかわれ、「山や川、空や太陽、月」など、人の影響が及んでいない全てのものの状態を表します。
総じて目で見えたり、感じ取れたりして誰にも理解し易いものに対して使われます。
「天然」と「自然」の違い
「天然」と「自然」の違いを詳しく紹介します。
本質
「天然」は、「ありのままの性質」を表し、内面的で目に見えないものが多くなります。
「自然」は、「ありのままの状態」を表し、目に見えたり感じたりできるものが多くなります。
対象
「天然」は、人やものなど、個体や狭い範囲のものを表します。
「自然」は、空や海、宇宙など、広範囲のものを表します。
「天然」を使った例文と意味を解釈
「天然の水で作ったかき氷は美味しい」 山に流れている水を採取して氷らせ、かき氷を作ったところ、水道水の様な消毒臭さやカルキなどがない分、味わいがすっきりとして美味しいと感じました。
「自然」を使った例文と意味を解釈
「自然環境に恵まれた地域で子育てにピッタリだ」 山や川、野原などが豊かな地域で、人の手が加えられておらず、子供が伸び伸びと走り回って遊べる環境であると言っています。
まとめ
「天然」と「自然」は、「性質か状態か」という違いがあります。
言い表す対象となるものによって使い分ける様にしましょう。
