この記事では、「文面」と「文章」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの似た言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「文面」とは?
「文面」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「文面」は「ぶんめん」と読みます。
「文面」には「文章で、その表現が直接示している、事柄や趣意」という意味があります。
特に「手紙」に対して使う言葉になります。
「趣意」には「言わんとする意味」という意味があります。
手紙を読んだ時などに、文章が意味していること、何のこと、伝えていることを「文面」と呼びます。
例えば、「桜散る」という電報が届いた時、不合格という意味があることになります。
この場合は、「桜散るという文面を見て、不合格を悟った」などという文章にすることができます。
また、家出の際に、手紙を残していく人がいます。
そこで、手紙の文章から居場所を探す時、「文面から察するに、家出人は北に向かっていそうだ」などという文章にすることができます。
また、文章が退屈だと感じる時、「退屈な文面だ」などと言うことがあります。
「文章」とは?
「文章」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「文章」は「ぶんしょう」と読みます。
「文章」は「文を連ねて、まとまった思想、感情を表現したもの」という意味があります。
「文」には「文字で書かれたまとまった一連の言葉」という意味があります。
例えば、小説は「文章」の一つになりますし、エッセイもまとまった思想、感情が表現されているため、「文章」と言うことができます。
また「文章」を書くことを職業にしている人は、「文章家(ぶんしょうか)」と呼ばれます。
次に「文章」には「文法において、文よりも大きな単位」という意味があります。
一文だけでも「文章」と呼ぶことがありますが、ほとんどの場合、いくつかの文が集まっていて、思想や話題などを表現しているものに対して使います。
「文面」と「文章」の違い
「文面」と「文章」の違いを、分かりやすく解説します。
「文面」には「文章で、その表現が直接示している、事柄や趣意」という意味があります。
一方で「文章」は「文を連ねて、まとまった思想、感情を表現したもの」という意味があります。
ほとんど同じような意味を持ち、「文章」のことを「文面」と言うこともあります。
しかし、基本的に「文面」は「文章そのもの」ではなく、「文章の内容」を意味する言葉になります。
また、「文面」は、特に「手紙」に対して使われる言葉で、便せん、電子メール書かれている文章の内容に対して、「文面」と呼ぶのが一般的になります。
このように、「文章」に対して、手紙に書かれている文章の内容を「文面」と呼ぶようにしましょう。
まとめ
「文面」と「文章」の違いについて見てきました。
2つの言葉に明確な違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、「文面」と「文章」をきちんと使い分けることができるようになりそうです。