「直近」と「最新」の違いをご存知でしょうか。
この記事では、「直近」と「最新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直近」の意味や使い方
「直近」とは該当する物事に対して最も近いという意味になります。
例えば「直近の仕事」と言えば、今、この時から過去にした仕事で一番新しいもののことです。
「直近の仕事であれば覚えているけど、一週間前のことは調べてみないとすぐにはわからない」という風に使います。
他には「直近三日の売上合計」「直近一か月の仕事」などと表現します。
「最新」の意味や使い方
「最新」とは字の通り、最も新しいという意味になります。
ちなみに反対語は「最古」という言葉になります。
「最新」という言葉は、最も新しい、今風であるということから、商品を売る時などに良く使われます。
「最新流行」「最新の型」などと売り文句に使いますと、新しいものが好きな人には魅力的な言葉となります。
他には「最新の技術」「最新の情報」などと使います。
「直近」と「最新」の違い
「直近」と「最新」、それぞれの言葉の意味、使い方を説明しました。
この二つの言葉はどちらも今現在の時点から「新しい」という意味を持つことは同じですが、それ以外の意味、使い方は違いますのでしっかり使い分ける必要があります。
まず「直近」とは、該当する事項に対して最も近い、すぐそばという意味の「新しい」を表現する言葉です。
ですから過去のことを言う場合は「直近」を使うことが多いでしょう。
それに対して「最新」とは「最も新しい」という意味になりますので、幅広く様々なことに使える便利な言葉です。
「今の時点のこと」を言うと覚えておきますとわかりやすいのではないでしょうか。
「直近」を使った例文と意味を解釈
「直近」を使った例文とその意味を見ていきます。
「直近」を使った例文1
「彼の直近の仕事内容はどのようなものか調べてもらった」
「直近」とは該当する事項に最も近い、すぐそばという意味があります。
例文は彼がここ最近した仕事はどのようなものだということを言い表しているのです。
「直近」を使った例文2
「直近一年間の売上を見たが、やはりこの支店は閉めた方がいいと思う」
「直近」とは今からすぐ過去のことを言います。
例文の場合は今現在から一年前までという意味になります。
「最新」を使った例文と意味を解釈
「最新」を使った例文とその意味を見ていきます。
「最新」を使った例文1
「これは当時の最新流行のデザインだったけれど、今見てもちっとも古さを感じさせない」
「最新」とは最も新しいという意味になります。
例文は当時は最も新しいデザインだったとありますので、現在では新しいデザインではないということです。
しかし今でも十分通用するデザインであると言っているのです。
「最新」を使った例文2
「家電は最新型にこだわるタイプの人もいるが、僕は型落ちで安い方がいい」
「最新」とは最も新しいという意味で、新発売になったばかりの物は「最新型」と表現します。
「最新型」が出ますと、それまでの「最新型」は型落ちと言われるようになります。
まとめ
いかがでしたか。
「直近」と「最新」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
例文を参考に違いを正しく理解して使い分けてください。