この記事では、「へろへろ」と「ぐったり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「へろへろ」とは?
弱々しく、強い力や勢いが感じられないさまです。
投球のことで説明をします。
プロ野球の投手は時速160kmほど出すことがあります。
この球からは勢いと力強さを感じられます。
素人が近くでこの球を見ると、その力強さに驚くことでしょう。
あまりにも力があるので、球が近くを通るときにシュッと音が聞こえてきそうです。
それに比べると野球チームに入ったばかりの小学生が投げる球は弱々しいものです。
野球を始めたばかりだと、まだフォームがしっかりしていなかったり、体の筋肉があまりついていなかったりするので、球に勢いを感じられません。
チームに所属していない野球初心者だと、もっと弱々しい感じがします。
球には勢いがありません。
まっすぐに飛ばずに、目指すところから大きく外れてしまうこともあります。
そのような球は「へろへろな投球」といいます。
「へろへろ」の使い方
いかにも弱そうで、強い力や勢いを感じられないさまを指して使用します。
物質にも人間の状態にも使用することが可能です。
「ぐったり」とは?
疲れたり病気だったりして、力がなくなっているさまです。
何かをしてエネルギーがなくなってしまって疲れ、力がなくなっているさまも、病気で体力が落ちて力がなくなっているさまも意味します。
また、人間だけでなく動植物についてもいいます。
植物にしばらく水をあげないと、植物の元気がなくなってきます。
特に夏の炎天下にさらされていて水をあげていないと、ひどく力がない状態になります。
この植物の状態が「ぐったり」です。
植物の場合は適切な管理をすれば、もとの元気な状態に戻ることがあります。
子どもと一緒に遊んでいると体力を使います。
久しぶりの休日で子どもと公園に遊びに行ったとします。
あちこち走り回る子どもを追いかけたり、一緒に鉄棒をしたり、ブランコを押してあげたり、とにかく体力を使うことばかりでした。
家に帰るともう動く力がなく、倒れてしまいたいほどです。
このときのさまが「ぐったり」です。
「ぐったり」の使い方
疲れたり病気だったりして、力がなくなっているさまを指して使用をします。
人間にも、動物にも、植物にも使用可能です。
「へろへろ」と「ぐったり」の違い
「へろへろ」は弱々しい感じのことです。
「ぐったり」は力がなくなっているさまのことです。
ニュアンスがやや異なります。
「へろへろ」の例文
・『へろへろな歩き方』
・『へろへろになりながらゴールした』
・『へろへろな紙』
・『へろへろになりながらも頑張る』
「ぐったり」の例文
・『ぐったりしてソファに倒れ込む』
・『今朝から体調が悪くてぐったりしてしまった』
・『熱でぐったりとする』
・『植物がぐったりした様子だ』
まとめ
一方は力や勢いを感じられないさま、もう一方は力がなくなっているさまを意味しており、ニュアンスが異なります。