「ヘタウマな絵」と「下手な絵」は、一見、同じように見えますが、実は全く違います。
この記事では、「ヘタウマな絵」と「下手な絵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヘタウマな絵」とは?
「ヘタウマな絵」とは、最初に見た時に、初心者が描いたのではないかと思うような絵のことを言います。
ですが、「ヘタウマな絵」は基本がしっかりと描かれています。
そのため、絵を細かく見ていくと、そこから作者の意図や表現などを読み取ることができます。
なので、その絵を見ていくうちに、作者のブレない表現や、味わい、または奥深さなどが感じられます。
「下手な絵」とは?
「下手な絵」とは、表現がどこか表面的な印象のある絵です。
そのため、そこから作者の意図や味わいなどが感じることができません。
初心者が絵を描くと、「下手な絵」になってしまうのは、絵の基本的な技術が未熟ということが挙げられます。
基本的な線がブレブレだったり、バランス感が欠けていたりしています。
さらに、「下手な絵」は、その絵を通して、何かが伝わってこない、または作者の個性が感じられないことなども挙げられます。
また、どこかで見たような、あるいは、取ってつけたような印象のある絵も「下手な絵」だと言えるでしょう。
「ヘタウマな絵」と「下手な絵」の違い
「ヘタウマな絵」と「下手な絵」の違いを、分かりやすく解説します。
「ヘタウマな絵」は、一見、見た目が下手な感じに見えますが、良く見ると、そこに味わいを感じられる絵のことを言います。
描画の基本がしっかりしているからこそ、下手に見える絵も描けるようになります。
一方、「下手な絵」は、線の描き方など、描画の基本的な技術が未熟な絵のことを言います。
また、一見、キレイに描けていても、そこに作者のオリジナル性を感じられない絵もそうです。
言い換えれば、そこに作者の魂が感じられないような絵は「下手な絵」だと言えるでしょう。
作者が意図的にバランスを崩した絵が「ヘタウマな絵」で、そうしか描けない絵が「下手な絵」です。
そのため、それぞれの絵の見え方や印象はまったく異なります。
まとめ
人は一人として、まったく同じ人間はいません。
なので、絵を描けば、作者それぞれ違う個性の絵が生まれます。
誰かの真似をして、見た目は上手く描いたように見えても、そこに作者が表現したいものを感じることはできません。
作者が自分の思うように、または感じるように描いた絵が、たまたま見た目が下手な絵に見えてしまうようであれば、それは「ヘタウマな絵」に入るでしょう。
絵は作者の個性が現れやすいものです。
言葉が無い分、言葉で表現できないような思いも、絵で表現することができます。
誰かと比較するのではなく、あくまでも自分のオリジナルを大事にし、それを絵で表現していくようにしていきたいものです。
絵を描くことは、最初は誰でも線の描き方や全体のバランスなど、未熟な点がたくさんあります。
ですが、何度も描いていくうちに、絵の基本的な技術は上達していきます。
自分の描きたいものを、そのまま絵で表現できるようになれば、本物の上手な絵となっていくことでしょう。