この記事では、「経緯」と「経過」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「経緯」とは?
「経緯」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「経緯」は、「けいい」、「いきさつ」と読みます。
「経緯」は、「物事の筋道。
いきさつ」という意味があります。
例えば、ある事件が起こった時、どのような物事の筋道によって、事件に至ったか、警察が整理するかもしれません。
この場合は、「事件の経緯を整理する」などという文章にできます。
また、ある夫婦が離婚することになった時、夫婦の両親は、どのようにして、離婚に至ったのか、知りたくなるのではないでしょうか。
この場合は、「両親に離婚の経緯を話すよう求められた」などという文章を作ることができます。
さらに、複雑ないきさつがあり、仕事を辞めることになるかもしれません。
この場合は、「複雑な経緯があって、仕事を辞めることになった」などという文章にできます。
「経過」とは?
「経過」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「経過」は「けいか」と読みます。
「経過」は、「時間が過ぎること」という意味があります。
例えば、引っ越しをしてから、気付けば10年間が過ぎていたということがあるかもしれません。
このような場合は、「引っ越しから10年が経過している」などという文章を作ることができます。
また、「経過」には、「ある時間内の物事の進行、変化の具合。
成り行き」という意味があります。
例えば、手術を終えた後、病院に入院し、経過観察をすることになります。
手術後の患部の変化の具合が良好だと感じられる場合は、「手術後の経過は良好」という文章にすることができます。
また、残業をしていて、プロ野球が見られない場合は、野球の試合の成り行きについて、気になるかもしれません。
このような場合は、「プロ野球の試合の途中経過が気になって、仕事が手につかない」などという文章にできます。
「経緯」と「経過」の違い
「経緯」と「経過」の違いを、分かりやすく解説します。
「経緯」は、「物事の筋道。
いきさつ」という意味があります。
一方で、「経過」は「ある時間内の物事の進行、変化の具合。
成り行き」という意味があります。
このように、「経緯」と「経過」はとても似た意味を持つ言葉になります。
ただし、「経緯」は、「筋道」に主眼を置いている言葉なのに対して、「経過」は、「物事の進行」に主眼を置いているという違いがあります。
例えば「事件の経緯」という場合は、事件がどのように起こったかの筋道に注目するのに対して、「事件の経過」という場合は、事件の進行状況に注目しているという違いがあります。
まとめ
「経緯」と「経過」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。