「設える」と「誂える」の違いとは?意味を詳しく解釈

「設える」と「誂える」の違い言葉・カタカナ語・言語

「設える」「誂える」の違いをご存知でしょうか。

ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。

では一緒に見ていきましょう。

「設える」の意味や使い方

「設える」の意味や使い方

「設える」とは「しつらえる」と読みます。

意味はある目的に合わせて設備をある場所に作ること、部屋の内装など飾ることを言います。

「彼女好みに部屋を設える」「居間を片付けて、大きなテーブルを設える」などと使います。

「誂える」の意味や使い方

「誂える」の意味や使い方

「誂える」とは「あつらえる」と読みます。

意味は、注文して作らせることを言います。

また古い日本語の意味としては人にお願いして自分の思い通りにしてもらうという意味もあります。

「あの人と結婚したら好きなだけドレスを誂えることができる生活が保証されているのに、断るなんてどうかしている」「いざという時の為に礼服を誂える」「派手な柄で服を誂える」などと使います。

「設える」と「誂える」の違い

「設える」と「誂える」の違い

「設える」「誂える」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。

漢字も似ていますし混同しやすいのですが、意味はまったく違うものですから使い分けを正しくしましょう。

まず「設える」ですがこれは、ある目的に合わせて設備などを、ある場所に設けるという意味になります。

また部屋の内装、設備など飾りつけることも「設える」「設え」などと言います。

一方で「誂える」ですが、こちらは注文して作らせるという意味です。

身に着けるものや食べるものに使います。

簡単に覚えるならば「設える」は作る、飾る、「誂える」は作らせる、買うということになります。

この違いを覚えておけば使い分けは簡単でしょう。

「設える」を使った例文と意味を解釈

「設える」を使った例文と意味を解釈

「設える」を使った例文とその意味を見ていきます。

「設える」の例文1

「みんなと一緒に、冬っぽく部屋を設えるのは楽しい作業だった」

内装、設備を飾ることを「設える」と言います。

例文は冬のような雰囲気に部屋を飾ったという意味になります。

「設える」の例文2

「雰囲気が出るように、テーブルの上にろうそくを設える」

ある目的に合わせて、設備をある場所に設けることを「設える」と言います。

例文の場合はある目的とは雰囲気が出ることで、その為にろうそくを設けたという意味になります。

「誂える」を使った例文と意味を解釈

「誂える」を使った例文と意味を解釈

「誂える」を使った例文とその意味を見ていきます。

「誂える」の例文1

「娘の為に振袖を誂えるのは、何とも嬉しいものだ」

「誂える」とは、注文して作らせることを言います。

例文は振袖を作るという意味になります。

「誂える」の例文2

「彼女の為に素敵な指輪を誂えることにした」

「誂える」とは注文して作らせることを言います。

既製品よりも高い、という印象も強いでしょう。

例文の場合は注文して指輪を作るという意味になります。

まとめ

まとめ

いかがでしたか。

「設える」「誂える」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。

似た言葉で混同しがちですが、違いを正しく理解して使い分けてください。