この記事では、「慰謝料」と「示談金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慰謝料」とは?
「慰謝料」とは、相手側に何かしらの苦痛を与えてしまった時に、その損害への賠償に支払うお金のことです。
分かりやすい例が、離婚訴訟におけるもので、浮気が原因だった場合に、離婚と同時にこれを求めて訴えることがあります。
「いしゃりょう」という読み方から、よく間違えられるのが、怪我などの治療に掛かるお金という解釈ですが、この「慰謝料」は、そのような実際の治療の為ではなく、精神的な苦痛に対するお詫びという意味合いになります。
「示談金」とは?
「示談金」とは、事故や一方的に損害を与えてしまったような場合に、その和解の為に支払うお金のことです。
よって、基本的にその損害がカバーできる金額以上になるものですが、両者が納得すればどのような金額であっても構いません。
例えば、車で人の家の塀に突っ込んでしまったといった時に、その塀がきちんと修理できる金額の「示談金」を支払うといった具合になりますが、それだけでは相手は納得しない場合には、多少の上乗せ分も考慮する必要があります。
ですが、無理にこれを吊り上げるような行為は逆に問題になってしまうことがあるので、程々のところで和解する必要があります。
尚、その後に加害者側が刑事的な別を受けるようなケースでは、その前にこの「示談金」によって和解が済んでいるかどうかで判決内容が変わることが多いです。
「慰謝料」と「示談金」の違い
「慰謝料」と「示談金」の違いを、分かりやすく解説します。
「慰謝料」は、精神的な苦痛への賠償金のことで、「示談金」は、物理的な被害の賠償に当たるお金になります。
どちらにも明確な基準というものはありませんが、事柄や程度によってある程度の常識的な範囲というものがあり、それを逸脱するような金額の請求は、認められない場合がほとんどです。
まとめ
「慰謝料」と「示談金」は、このような意味になります。
物理的な内容が絡むかどうかが大きな違いだと考えると分かりやすいでしょう。