みなさんは「気の毒」と「可哀想」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「気の毒」と「可哀想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気の毒」とは?
「気の毒」は「きのどく」という読み方になります。
この「気の毒」とは「他人の不幸や不運に心が痛むこと」「そのような気持ち」、もしくは「他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めること」「そのようなさま」といった意味合いを持つ言葉です。
「可哀想」とは?
「可哀想」は「かわいそう」という読み方になります。
この「可哀想」とは、「哀れで人の同情を誘うようなさま」「不憫(ふびん)なさま」「弱い立場や逆境にあるものに対して同情して何とか救ってやりたいと思うさま」「 同情や哀れを誘うさま」などの意味を指している言葉となります。
「気の毒」と「可哀想」の違い
では、ここで「気の毒」と「可哀想」の意味の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「気の毒」は「他人の不幸や不運に心が痛むこと」「そのような気持ち」、もしくは「他人の不幸や苦痛などに同情して心を痛めること」「そのようなさま」という意味になります。
一方の「可哀想」は、「哀れで人の同情を誘うようなさま」「不憫(ふびん)なさま」「弱い立場や逆境にあるものに対して同情して何とか救ってやりたいと思うさま」「 同情や哀れを誘うさま」などを指している言葉です。
このことから2つとも同じような意味になりますが、「気の毒」には、「本来はそのような状況であるはずがない」「不運だ」といったニュアンスが含まれています。
また「可哀想」は対象に対して「直接手を差し伸べたいような主観的な感情表現」として使われています。
「気の毒」は、どちらかというと客観的で、冷静に他人事として眺めているような冷たさがあるのです。
「気の毒」の例文
ここから「気の毒」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的な使い方としては、次のようなものが考えられます。
・『彼女は交通事故で怪我を負ってしまい、2か月も入院しなくてはならなく、とても気の毒だ』
・『気の毒だけど、彼のこれまでの言動を見過ごすことができない。残念だけど退社してもらうことになる』
「気の毒」には同情の気持ちもありますが、例文を見ると、客観的な印象を覚えます。
「可哀想」の例文
続いて「可哀想」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の使い方としては、次のような文章が挙げられます。
・『この子は小さい頃に、ご両親を亡くして、とても可哀想なのです。でも多くの人たちの愛をもらっているから、笑顔を絶やすことがない』
・『あまりにも可哀想な境遇で私も彼女に何どか協力したいと思っているのです』
まとめ
ここまで「気の毒」と「可哀想」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は日常生活の中でもよく使われているので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。