「機運が高まる」と「気運が高まる」の違いとは?分かりやすく解釈

「機運が高まる」と「気運が高まる」の違い言葉・カタカナ語・言語

同音異義は非常に厄介です。

そこに似たような意味まで重なると更に難易度は増します。

今回はそんな二つの表現をご紹介致します。

この記事では「機運が高まる」「気運が高まる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「機運が高まる」とは

「機運が高まる」とは

これは『何かを成し遂げるタイミングとしては最適な状況である状態』を表す言葉です。

まず『機運』とは平たい言葉で表すと『チャンス』や『好機』と言い換えることもできます。

これが『高まる』ことによって目標や目的を成すタイミングがこれ以上ないベストの状態になるときに『機運が高まる』という言葉を使います。

そういった意味では『チャンス到来』や『機が熟す』という表現と同じです。

例えば、野党が世論の後押しもあり、与党から政権を奪取するかもしれないという状況のときには『政権奪還の機運が高まる』という表現をすることがあります。

「気運が高まる」とは

「気運が高まる」とは

これは『何かの事柄などがある方向に動いている様子が感じられること』という意味をもった言葉です。

ポイントは『ある方向に動いている』と『感じられる』という部分にあります。

もともと『気運』とは『時勢の流れ』を表しています。

川の流れが豪雨などで強くなる様子がひしひしと感じられるように何かの事柄というものにも流れを感じ取ることが出来ます。

『高まる』とはその度合いが強くなり文字通り肌で感じられるほどまでになっている様子を表現する言葉です。

例えば先ほどの例を少し変えて『政権奪取の気運が高まる』というと、野党の勢いと世論の後押しなどが怒涛の流れを持っており、もはや政権交代は時間の問題だろうと確信めいた感覚になるときにこの表現を使います。

別の言い方としては『時流』や『機運醸成』などという言葉も類語として使うことができますので是非覚えておきましょう。

「機運が高まる」と「気運が高まる」の違い

「機運が高まる」と「気運が高まる」の違い

この二つは『チャンス到来』か『物事が変わる時流を感じる』かという違いではっきりと分けることができます。

言葉だけでなく、漢字が持つ意味も微妙に似ている為、違いを付けることが難しいのがこの二つです。

例えばライバル同士のボクシングのタイトルマッチなどでどちらを使うかで実際のニュアンスはガラリと変わります。

『機運』ならば対戦を行うにはベストのタイミングであり、『気運』であればお互いが舌戦を繰り返しもはやタイトルマッチは時間の問題というような状態です。

どうしても判断が難しい場合は『機運』は『Chance』で『気運』は『Trend』と覚えると頭がクリアになるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

同音異義だけでなく、漢字でも違いが付きにくい表現が今回の『機運が高まる』と『気運が高まる』でした。

これらで判断ができない場合は別の言語で覚えてしまうというのもとても有効な手です。

これ以外にも今回に似たような表現は多くありますので、是非活用してみることをお勧めします。