この記事では、「子煩悩」と「親バカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「子煩悩」とは?
自分の子どもをかわいく思って優しく扱うさま、またその人のことです。
対象となるのは自分の子どもで、他人の子どもではありません。
また、犬や猫などペットの子どもでもないです。
この言葉が指すかわいく思って優しく扱うさまとは、具体的にどういった行動なのかは意味に含んでいません。
かわいがり方は人によって異なります。
子どもと遊ぶ時間を作る、食べにくそうにしている焼肉をハサミを使って切ってあげる、クリスマスや誕生日にはケーキを買ってくる、学校の行事に参加するなどは、この言葉が指している様子だといえるでしょう。
愛らしいと思うものは大切にしたくなります。
そんな大切にするような行動が、この言葉が指す扱い方です。
かわいく大切に扱っても、周囲が見えなくなって行動してしまうことはありません。
愚かな真似はしないのです。
また、甘やかすこととは違い、自分でできることは自分でやらせるといったこともあります。
「子煩悩」の使い方
自分の子どもをかわいいと優しく扱うさまや、その人を指して使用をします。
他人の子どもや動物の子どもをかわいがることではありません。
「親バカ」とは?
自分の子どもがかわいいあまりに、ふさわしい価値判断をすることができず、周囲から見るとばかげていると思える行動をすること、またその人です。
この言葉には、具体的にどういった行動なのかという意味は含まれていませんが、たとえば子どもの写真をだれかれ構わずに見せて自慢する、子どもが運動会で一等をとったときにやたらと自慢する、他人とのつき合いよりも子どもとの時間を優先するなどは、この言葉が指す行動だといえそうです。
この言葉が意味することが自分にあてはまると自覚をして行っている人は少なくありません。
周囲からするとばかげていると思えることでも、子どもがかわいいあまりにやってしまうのです。
「親バカ」の使い方
子どもがかわいいあまりに正しい評価をすることができず、周囲からするとばかげていることをすることや、それをする人に使用をします。
飼い主がペットをかわいがることに使用する場合もあります。
「子煩悩」と「親バカ」の違い
どちらの人も子どもをかわいがっていますが、2つの言葉の意味は異なります。
前者の行動は周囲から見て考えが足りないと思えるようなものではありません。
後者は周囲からすると考えが足りないと思えることです。
「子煩悩」の例文
・『昔は子煩悩だった』
・『子煩悩でよく知られる』
・『子煩悩なところを見せる』
「親バカ」の例文
・『親バカだといわれても気にしない』
・『親バカだと自覚している』
・『親バカだとあきれられる』
まとめ
親がとる行動や、その親のことを指す言葉ですが、2つの言葉が指す事柄は異なります。
大きな違いは、ふさわし価値判断ができているかです。