この記事では、「狼」と「犬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「狼」とは?
「狼」の主な意味は2つあります。
ひとつは、食肉目イヌ科の哺乳類です。
吻が尖っており、耳は立ち、尾が長い特徴があります。
体長は90~160センチメートル、体重は18~80キログラム、食性は肉食です。
群れで生活をしており、群れの個体数は6~10頭ほどです。
声で仲間に合図をします。
遠吠えは恐ろしいイメージが持たれていますが、仲間とコミュニケーションをする重要なものです。
群れは1日に20キロメートルほどを移動します。
群れが協力をして獲物をしとめます。
特に好んで食べるものは、シカやヘラジカです。
1頭あたりが食べる量は9キログラムほどにもなります。
群れには順位があり、トップのオスとそれとつがいになる1頭のメスだけが子を作ることができます。
それ以外のメンバーは、子に餌を運んできたり、仲間が狩りをしている間に子の面倒を見たりします。
日本にはかつてニホンオオカミが生息していましたが、絶滅してしまいました。
米国でも狩猟によって絶滅寸前にまで追い込まれましたが、少数ながら生き残っています。
ヨーロッパでも数が減っています。
アジア、アラスカ、カナダにも生育しており、ここでは多くの数が生き残っています。
「狼」のもう一つの意味は、優しそうに見せかけているけれど、実は恐ろしい人のことです。
「狼」の使い方
食肉目イヌ科の哺乳類を指して使用する言葉です。
ツンドラオオカミ、エゾオオカミ、ニホンオオカミ、メキシコオオカミなどがいます。
「犬」とは?
「犬」の主な意味は3つあります。
1つめは、食肉目イヌ科の哺乳類です。
古くから家畜化され、牧羊犬、番犬、狩猟犬などに利用されています。
現在は愛玩動物としても飼育されています。
さまざまな種が作られており、形態はさまざまです。
毛色は白、黒、茶など、耳は立っているものとねているもの、吻が長いものと短いもの、目が丸く大きなものなどがいます。
どの種も嗅覚と聴覚が鋭いです。
社会性を持っており、飼育している家族を一つの群れと認識します。
群れのトップの命令を聞き、トップの命令には従いますが、「犬」自信がトップだと認識をしてしまうと、飼い主のいうことを聞かなくなります。
雑食性で、肉、野菜、果物などを食べます。
「犬」の2つめの意味は、他人の秘密を嗅ぎまわって報告するものです。
犬がニオイを嗅ぎまわる様子が似ています。
3つめは人をののしっていう言葉です。
「犬」の使い方
主に食肉目イヌ科の哺乳類を指して使用されています。
「狼」と「犬」の違い
食肉目イヌ科の哺乳類の動物である点が似ていますが、同じ動物ではありません。
「狼」は野生の動物、「犬」は家畜化されたものです。
家畜化された「犬」には数多くの種がいます。
まとめ
食肉目イヌ科の動物であり、見た目も似ていますが、同じ動物ではありません。