この記事では、「ラマ」と「ラクダ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラマ」とは?
ラクダ科に属する動物です。
アンデス山脈で家畜として飼育されています。
3000年ほど前にグアナコという野生動物から家畜化されたと考えられています。
野生種で「ラマ」はいません。
見た目はラクダに似ていますが、コブはありません。
体長は約1. 2m、体重は70~140gほどです。
毛は茶色、白と茶、黒などさまざまです。
胴体部分は長い毛でおおわれています。
また、まつ毛が長いことも特徴です。
高地の荒れた土地でも、まつ毛が長ければ異物が目に入ることを防げます。
アンデス山脈では荷を運ばせるために利用されています。
自分の体重の約30%の重さの荷物を運ぶことができるといわれています。
体重70kgならその30%は21kgになり、体重140kgならその30%は42kgになります。
長い距離を移動することも可能で、1日に25kmの道のりを荷物をのせて歩くことができるといわれています。
毛が利用されることもありますが、羊やアルパカほどよく利用されているものではありません。
硬い毛をしており、織物やロープに利用されます。
現地の人々の暮らしに役立っている動物です。
高地では低地と異なり、植物が旺盛に茂るということがなく、食物が豊富とはいえない環境です。
「ラマ」が食べるものは、草類、木の芽、種子、コケ類などです。
気に入らないことがあると胃の内容物を口から吐き出します。
「ラマ」の使い方
ラクダ科の動物でアンデス山脈で家畜として飼育されているものを指して使用する言葉です。
「ラクダ」とは?
ラクダ科の動物のうち、ヒトコブラクダとフタコブラクダのことです。
生息地はモンゴルからアフリカにかけてです。
体長は2. 5~3mほど、体重は300~650kgほどです。
脚が長く、首も長いです。
毛は茶色をしています。
まつ毛も長いです。
砂漠に生育している動物で、砂漠では風が吹くと目に砂が入ります。
長いまつ毛はそれを防いでくれます。
鼻孔は自由に開閉することが可能です。
鼻孔を閉じることで砂が入ることを防ぎます。
砂漠では日中は気温が40度以上になります。
「ラクダ」は外気温にあわせて体温を調節することができ、暑さに耐えられるようになっています。
コブには脂肪がたまっています。
脂肪をエネルギーとして利用するときに代謝水が作られます。
「ラクダ」の使い方
ヒトコブラクダとフタコブラクダを指して使用する言葉です。
「ラマ」と「ラクダ」の違い
どちらもラクダ科の動物ですが種が異なります。
また生育している地域も違い、「ラマ」はアンデス山地、「ラクダ」は砂漠地帯に生育しています。
「ラマ」の例文
・『動物園でラマを見た』
・『ラマを触ってみたい』
「ラクダ」の例文
・『ラクダにのせてもらう』
・『ラクダが餌を食べていた』
まとめ
どちらもラクダ科の動物ですが、種と生育地が違います。