この記事では、「害虫」と「昆虫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「害虫」とは?
「害虫」とは、人の生活において、直接、もしくは間接的に害をもたらす昆虫のことを言います。
例えば、人間を刺したり、血を吸ったりする「衛生害虫」がわかりやすい例です。
「衛生害虫」で有名なものは、ゴキブリ、スズメバチ、ハエ、ダニ、シラミなどがあります。
またそれ以外には、家畜を襲うアブ、農作物、果樹などを食べるウンカ、アブラムシなどもあります。
食べ物ばかりではなく、衣類、木材などを食害するものもあります。
木材の食害で有名なものはシロアリでしょう。
一般的には「害虫」とは昆虫のことですが、回虫、ツツガムシ、サナダムシといったものも「害虫」と言うこともあります。
いずれにしましても、人にとって有害なだけといったものになります。
「昆虫」とは?
「昆虫」とは、節足動物門昆虫網に属する動物の総称となります。
頭、胸、腹と三部分に分かれていて、頭部に触角、胸部に三対の足があるというのが「昆虫」の原則となっています。
カブトムシ、クワガタ、チョウのように飼育、収集の対象となるものを「昆虫」と言い、ゴキブリ、スズメバチ、シロアリといった人間を害する「昆虫」は「害虫」と呼ばれています。
とはいえ、言葉の意味としては「害虫」も「昆虫」となります。
「害虫」と「昆虫」の違い!
「害虫」と「昆虫」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「節足動物門昆虫網」に属するという共通点があります。
「害虫」とは「昆虫」でもあります。
では違いは何かと言いますと、「害虫とは人の生活に有害とされている昆虫」のことなのです。
害がないのであれば「昆虫」となります。
「害虫」とは、人を刺したり、家畜を襲ったり、農作物、果樹、衣類、木材などを食害するものを言います。
また「害虫」の反対語としては「益虫」があります。
これは人の生活に直接、間接的に益をもたらしてくれる「昆虫」のことです。
代表的なものはカイコ、ミツバチなどがあります。
「害虫」と「益虫」どちらも併せて覚えておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「害虫」と「昆虫」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「害虫」と一緒に「益虫」という言葉も併せて覚えておきましょう。
また「害虫」「益虫」もすべて「昆虫」であるということを理解して、使い分けてください。