「寅」と「虎」の違いとは?分かりやすく解釈

「寅」と「虎」の違い動物・植物

自分の生まれ歳の干支に関しては、日本人のほとんどは即座に回答することができます。

日本人だけではなく、中国の漢字や派生した文字を使っているアジアの国の多くは、やはり干支を使用しています。

干支に使われるのは動物ですが、文字は実際の生物を表すものと全て違っています。

この記事では、「寅」「虎」の違いを分かりやすく説明していきます。

「寅」とは?

「寅」とは?

「寅」とは動物の「トラ」を表す言葉ですが、この文字を使用するときは、干支の一つとしての意味を持ちます。

干支とは十二支であり、子から亥までの12の架空のものを含む動物を当てはめたもので、「寅」はその3番目になります。

従って、年では2010年、2022年、2034年などで、月では陰暦1月、時間では3時から5時、方角ではおよそですが東北東を示します。

十二支は、元々古代中国の王様が考えたもので、陰陽道の思想に関係があると言われています。

特に、十二支を表す場合の英語というのは存在しないので、使うとすれば「tiger」になります。

「虎」とは?

「虎」とは?

「虎」とは、主に生物としての「トラ」を表す言葉です。

トラはネコ科の動物で、多くの動物園では見ることができますが、野生ではインド、バングラデッシュ、中国など11カ国に4つの種類、全部でおよそ3000頭が生息しています。

日本にはいませんでしたが、韓国には、以前は生息しており、今でも北朝鮮にはいると言われています。

肉食で獰猛な性格なので、一般的には強いもの、勇敢なものの代表として捉えられることが多い動物の一つです。

英語では、やはり「tiger」です。

「寅」と「虎」の違い

「寅」と「虎」の違い

「寅」「虎」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの文字は、「トラ」を表す言葉であることは共通です。

違うのは、どういった場面で使用されるかです。

「寅」は、現在では十二支(およびそれによって表される年月日、時間、方角)の一つの「トラ」を示す場合に使用される言葉であり、「虎」は生物としての「トラ」ですが、十二支で使用する場合以外の全ての場合にカタカナやひらがな表記と同意として使われます。

「寅」の例文

「寅」の例文

「寅」の例文は以下のようになります。

・『今では使わなくなっていますが、寅の刻とは3時から5時を表します』
・『寅年は、丑年と卯年の間にある年になります。』

「虎」の例文

「虎」の例文

「虎」の例文は以下のようになります。

・『虎をシンボルマークにした球団は日本にもアメリカにもあります』
・『虎はネコ科の動物で、絶滅危惧種に指定されている動物です』

まとめ

まとめ

この記事では、「寅」「虎」の違いを、解説してきました。

十二支で使われている文字と生物としての文字を並べると以下のようになります。

子(鼠)、丑(牛)、寅(虎)、卯(兎)、辰(竜)、巳(蛇)、午(馬)、未(羊)、申(猿)、酉(鳥)、戌(犬)、亥(猪)。

ここで注意が必要なのは最後の亥です。

これは日本以外のほとんどの国では豚という意味になります。