この記事では、「ヒヨドリ」と「ムクドリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒヨドリ」とは?
スズメ目ヒヨドリ科の鳥です。
全長は27cmほど、全体的に灰色に見え、くちばしは黒く先端がとがっています。
頬には赤い斑のようなものがあります。
東京では1年中見ることができる留鳥です。
北海道に生息しているものは、秋ごろになると本州、四国、九州へ渡ってきます。
この鳥が好む食べものは、花の蜜と果実です。
桜が咲くころになると桜の木にやってくる姿を見ることができます。
よく観察をすると花の中に頭を突っ込んでいます。
これは花の蜜を吸うためです。
厳密にいうと、鳥は人間のように吸うことはできないので、舌を使って密をのどの方に運んでいます。
果実で好むものは、柿やミカンなどです。
庭に柿を植えている家なら、柿を食べるために庭にやってくる姿を見ることができます。
この鳥は「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴き、この鳴き声が名前の由来といわれています。
飛ぶときには、数回羽ばたいて、その後に羽ばたかずにまっすぐ進むという方法をします。
樹上で生活をすることが多いですが、地面に足をつけることもあります。
「ヒヨドリ」の使い方
スズメ目ヒヨドリ科の鳥を指して使用する言葉です。
「ムクドリ」とは?
スズメ目ムクドリ科の鳥です。
全長は24cmほど、全体的に黒味のある褐色をしており、頭部は黒味がかった灰色です。
目の周りには不規則な白斑があります。
白斑の位置は個体によって異なります。
くちばしと足は黄色です。
東アジアに分布しており、日本では北海道では夏鳥、それ以外の地域では留鳥です。
地面を歩いている姿が見られ、草地や農耕地を歩きながら餌を探しています。
雑食性で植物の種子、果実、昆虫を食べます。
特にムクの木の実を好んで食べるといわれており、それが名前の由来だともいわれています。
群れで生活をしており、電線に大群でとまっていたり、地面を歩きながら餌を探す大群をみかけることがあります。
鳴き声は「ギャーギャー」「キュリリッ」といったもので、大群で鳴かれて騒音が気になると迷惑がられています。
「ムクドリ」の使い方
スズメ目ヒヨドリ科の鳥を指して使用する言葉です。
「ヒヨドリ」と「ムクドリ」の違い
どちらもスズメ目ヒヨドリ科の鳥で、日本で一般的に見ることができます。
「ヒヨドリ」は頬に赤い斑のようなものがあることと、鳴き声が「ヒーヨ、ヒーヨ」であることが特徴です。
「ムクドリ」は目の周りに不規則な白斑があることと、群れで生活をしていることが特徴です。
「ヒヨドリ」の例文
・『ヒヨドリの姿を見た』
・『ヒヨドリが柿を食べている』
・『今飛んで行ったのはヒヨドリかも』
・『ヒヨドリの鳴き声』
「ムクドリ」の例文
・『またムクドリがやって来た』
・『ムクドリが地面をつついている』
・『ムクドリの大群』
・『つぶらな瞳がかわいいムクドリ』
まとめ
スズメ目ヒヨドリ科という点では同じですが、見た目や鳴き方などが異なる別の種です。