この記事では、混同されやすい「干支」と「十二支」の違いを分かりやすく説明していきます。
「干支」とは?
「干支」(えと)とは、一般には生まれた年に対応している子、丑、寅…といったものだと思われているかも知れませんが、そちらは後述する「十二支」(じゅうにし)の方になります。
こちらの「干支」は、「十干」(じっかん)という、同じく1年ごとに変化し、1周すると元に戻る「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の10種類で構成されるものと「十二支」を組み合わせたものです。
例えば、1984年生まれの場合、十干は「甲」(きのえ)、十二支は「子」(ね)となる為、「甲子」(きのえね)と表現されます。
十干が10種、十二支が12種類でなので、先の「甲子」が両者の先頭ですが、11年目からズレが生じ、60年で1周します。
この干支が1周することを「還暦」と呼んでいる為、年齢にして60歳がそのように表現されています。
「十二支」とは?
先のように、一般には「干支」がこちらとして使われていることが多いですが、12年で1周するのはこの「十二支」の方です。
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種類で、「十干」が10年で1周する為、それらの最小公倍数の60年で「干支」が1周するという関係になります。
1984年の十二支は「子」で、12年後の1996年は一周してまた「子」ですが、十干は2つズレている「丙」(ひのえ)となる為、干支は「丙子」(ひのえね)と表現されます。
「干支」と「十二支」の違い
「干支」と「十二支」の違いを、分かりやすく解説します。
前述のように、一般では「干支」(えと)が「十二支」(じゅうにし)のことだと思われているきらいがありますが、「干支」は60種類、60年で1周するもので、12種類、12年で1周するのが「十二支」です。
よく、「干支は何?」と聞きますが、それだと1984年生まれの人は「甲子」(きのえね)と答えないといけません。
よって、「十二支は?」と聞かないと、「子」(ね)という期待した答えは返ってこないことになります。
まとめ
「干支」と「十二支」は、このような関係で、違う意味になる言葉です。
「干支」を「十二支」のことだと勘違いして使っている例がよく見られますが、大いに関連こそしているものの、異なる存在だと覚えておきましょう。