この記事では、「植栽」と「植樹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「植栽」とは?
草や木を植えること、またその植えたものです。
草とは草本類のことで、地上に出ている部分が柔らかく、木質化した固い部分がないものを指します。
大きくならないものがほとんどですが、大きくなるものもあり、大きさだけでは判断できません。
また、小さければ草なのかというとそうでもありません。
草は寿命が短いものが多く、わずかな期間の間だけ姿を見せ、次の年になるまで姿を見せないものがあります。
たとえば、カタクリは早春の短い間だけしか姿を見せない植物です。
草は非常に種類が多くあります。
たとえば、ゲラニウム、クリスマスローズ、エニシダなどです。
木とは地上に出ているものが木質化しているものです。
大きく成長するものもあれば、人間の背丈にも満たないものもあります。
さまざまな種類があります。
たとえば、アキニレ、クスノキ、アジサイ、アカマツ、クロマツ、イチイなどです。
「植栽」の使い方
草や木を植えることや、その植えたものを指して使用する言葉です。
どれくらい植えるのかは意味に含まれていないので、1つ植えた場合も、何万も植えた場合も使用することができます。
「植樹」とは?
木を植えることです。
地上部が木質化する植物を植えることを指します。
この言葉には、何本植えるのか意味に含まれていません。
1本植える場合も、何万も植える場合も意味しています。
また、どこに植えるのかも意味に含まれていません。
自宅の庭に植えることも、公園に植えることも、空き地に植えることも、この言葉が指すものです。
植える木の種類も意味に含まれていません。
人間が植えるものには、ヒイラギ、サクラ、ウメ、モモ、ナンテン、サツキ、アジサイなどがあります。
「植樹」の使い方
木を植えることを指して使用する言葉です。
何本植えても、どこに植えても、この言葉を使うことができます。
記念で植える場合や、緑化や環境保護の目的で植える場合に使うことが多いです。
「植栽」と「植樹」の違い
木を植えるという意味が同じです。
「植栽」という場合は木だけでなく草を植えることも意味に含みます。
また「植栽」は植えられたものも指しますが、「樹木」は植えられたものの意味はなく、植えることを意味しています。
どちらの言葉もどんな種類のものを植えるのかは意味に含んでいません。
「植栽」の例文
・『植栽を依頼する』
・『計画を立てて植栽する』
・『植栽する植物を選ぶ』
・『うまく植栽できた』
「植樹」の例文
・『公園に植樹をする』
・『植樹する樹木を選ぶ』
・『モモの木を植樹する』
・『植樹した木が大きく育った』
まとめ
どちらの言葉も木を植えるという意味があります。
「植樹」は植えるものが木だけですが、「植栽」は草を植えることも意味します。
また、「植栽」には植えたものという意味も含まれます。
この点が2つの言葉の違いです。