この記事では、「食あたり」と「食中毒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食あたり」とは?
有害物質を摂取してしまったことや暴飲暴食によって、急性障害を引き起こすことです。
一般的には、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が見られます。
どういった症状が現れるかやその程度は、何をどれくらい摂取したのかや、体の状態によって異なります。
暴飲暴食以外の原因になるものは、細菌、ウイルス、寄生中、自然毒などです。
症状を起こす細菌には、ウエルシュ菌・サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌などがあります。
それぞれ付着している食物や症状が現れるまでの時間などに違いがあります。
たとえば、腸管出血性大腸菌の場合だと、十分に加熱されていない肉や十分に洗われていない野菜に付着していることがあります。
十分な加熱をすれば症状を防ぐことが可能です。
激しい腹痛や下痢などが食後12~60時間後ほどで現れます。
場合によっては死に至ります。
「食あたり」の使い方
有害な物質を摂取してしまったり、暴飲暴食などによって現れる急性障害を引き起こすことを指して使用する言葉です。
「食中毒」とは?
有害物質を含むものを摂取したことによって起こる中毒を指して使用する言葉です。
原因となるものには、細菌、ウイルス、寄生中、自然毒、化学物質などがあります。
ウイルスで代表的なものはノロウイルスです。
十分に加熱されていないカキ、アサリ、シジミなどを食べることで感染をします。
熱に弱いため85度で1分以上加熱をすれば感染を防げます。
ウイルスに感染している人の便を触った手で食物を触り、それを口にしたり、または手を直接口に持って行ったりしてしまうと、感染をすることがあります。
はいた物でも同様です。
そのため、手を十分に洗うことが重要です。
自然毒には、キノコや山菜などに含まれる植物性自然毒や、フグなどに含まれる動物性自然毒があります。
危険な物を食べないようにすれば防げます。
キノコは食べてもよいものか判断が難しいので、自然に生えているものを安易に食べることは避けるのが望ましいです。
下痢を起こしている場合は脱水症状に注意が必要です。
細菌が原因の場合は、病院では抗菌薬を処方することがあります。
「食中毒」の使い方
有害な物を食べたことによって現れる中毒を指して使用する言葉です。
「食あたり」と「食中毒」の違い
どちらの言葉も同じことを指しています。
害がある物を摂取したことによって急性障害が現れます。
原因となるものは同じで、対処方法も同じです。
「食あたり」の例文
・『食あたりになってしまった』
・『食あたりの原因を探す』
・『食あたりかも』
・『食あたりだと診断された』
「食中毒」の例文
・『食中毒に気をつけてください』
・『食中毒が報告された』
・『食中毒にかかった人が3人いた』
・『食中毒でお腹が痛い』
まとめ
2つの言葉が意味することは同じで、現れる症状や対処法も同じです。