この記事では、「食欲」と「空腹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食欲」とは?
何かを食べたいと強く望むことです。
人間本来の欲望だといえます。
なぜこのような気持ちになるのかは、意味に含まれていません。
たいていの場合は、お腹が空いているから、おいしそうなものがあるから、見ていて食べたくなったからなどが理由です。
何かを食べたいと強く望む気持ちは年齢や性別などによって異なります。
たとえば、思春期の男子は非常にたくさんの量を食べます。
常にお腹が空いていて、いつも何かを食べたいという人もいます。
このさまは「食欲旺盛」といいます。
テレビをつけると飲食に関する内容が放送されていることが珍しくありません。
肉を切ったときにじゅわーっと肉汁が出てきて、レポーターが「うーん、おいしい」など言うシーンを見ると、食べたくなることがあるでしょう。
そういったときにも、この言葉が意味するものが表れてきます。
風邪をひいたときには、何かを食べたいという気持ちが弱くなります。
普段は、ステーキでも、焼き肉でも、ラーメンでもばくばくと食べていた人が、あまり食べたくなくなってしまうのです。
このときのことは「食欲がない」といいます。
「食欲」の使い方
何かを食べたいという強く望むことを指して使用する言葉です。
飲み物には使用しないことが一般的です。
実際に食べることではなく、欲望のことを指しています。
「空腹」とは?
お腹が空くことです。
お腹の中がからっぽになったといった感覚を指します。
なぜこのような感覚になるのかは、いろいろと理由があります。
食べる量が少なければ、すぐに消化が終わって、すぐにお腹の中がからっぽになったような感じになります。
しっかりとした量を食べていても、よく噛まずに食べていると、この言葉が意味する状態になることがあります。
よく噛むと満腹中枢が刺激されて、「もうこれで十分」という感覚がでてきるのですが、よく噛んでいないとなかなか満腹中枢が刺激されず、なかなか「これで十分」という状態にはなりません。
たくさん運動をしてエネルギーを消費したときも、この感覚が出てくることがあります。
「空腹」の使い方
お腹が空くという意味で使用をします。
なぜそのようになるのかを問わず使うことができます。
「食欲」と「空腹」の違い
「食欲」は食べたいと望む気持ちです。
胃の中がからっぽな感覚があるかどうかにかかわらず、これは出てきます。
「空腹」はお腹が空くことです。
お腹が空いていても、食べたいという気持ちが出てこないことはあります。
「食欲」の例文
・『食欲がすごい』
・『食欲に負けてはいけない』
・『見ていると食欲がわいてくる』
・『最近食欲がない』
「空腹」の例文
・『空腹を満たす』
・『空腹が続いている』
・『空腹を我慢できない』
・『空腹に耐える』
まとめ
食べることと関係のある2つの言葉ですが、一方は欲望のこと、もう一方は胃の中がからっぽになったような感覚のことで、意味が異なります。