「似ている」と「似る」の違いとは?分かりやすく解釈

「似ている」と「似る」の違い言葉・カタカナ語・言語

「似ている」「似る」は、少し意味が異なる言葉です。

「似ている」とは?

「似ている」とは?

「似ている」とは、同じように見える(感じる)という表現になります。

「あの芸能人って、○○(別の芸能人)に似ていると思わない?」などと使われる言葉で、この使い方だけではどこが似ているのか分かりませんが、見た目や歌い方など何かが同じように見える、感じるという意味になります。

ただ、そう見える(感じる)というだけで、同じという訳ではなく、また、誰かがそのように使ったとしても、他の人はそうとは思わないかも知れません。

よって、使った人の主観によるところも大きな表現だと考えてください。

「似る」とは?

「似る」とは?

「似る」は、同じように見える(感じる)ようになる、近付くという意味になる言葉です。

「その服を着ると、○○に少し似るね」と使うと、その服の着用によって、○○と表現された人に近く見えるという解釈になります。

細かく説明せずに、「似ているようになる」と表現した方が分かりやすいかも知れません。

「似ている」と「似る」の違い

「似ている」と「似る」の違い

「似ている」は、同じように見えるという意味で、「似る」は、先のように「似ているようになる」という解釈になると考えていいでしょう。

「似ている」の方は、それなりに使う機会がありますが、「似る」は、それほど見聞きすることがないかも知れません。

「○○に似るのが嫌だ」と使う時も、「○○に似ていると言われるのは嫌だ」などと言い換えてもほとんど同じ意味になる為、世間的によく使われている「似ている」の方が多用される傾向にあります。

よって、無理に「似る」と使わずに、上のような言い換えをした方がスムーズだと言える為、「似る」は、意味として覚えておく程度でいいかも知れません。

まとめ

まとめ

「似ている」「似る」も、大元となっている解釈は一緒です。

ただし、そう見えるという意味と、そう見えるようになるという違いがあり、「似ている」「似る」の意味もカバーできる為、「似る」はそれほど使われることはないのが実際のところです。