「惹かれる」と「引かれる」は、どのような違いがある言葉なのでしょうか。
「惹かれる」の意味や使い方
「惹かれる」とは、心が動かされる、魅惑されるという意味になる言葉です。
主に対象への興味からそのようになった時に使われる表現で、「彼にとても惹かれた」と使うと、その彼にとても興味が出た、または好きだという気持ちになったという解釈になると考えていいでしょう。
人の気持ちに使うだけの言葉ではなく、「あの製品の多機能さに惹かれた」のように、そこが興味の対象だという使い方をすることもでき、「この作者の表現にはいつも惹かれるものがある」といったような使い方もまま見聞きします。
「引かれる」の意味や使い方
こちらの「引かれる」には色々な解釈があり、まず、その分を抜かれるという意味で使うことができます。
「給料から税金が引かれるのは当たり前だ」のような使い方がそれに当たります。
そして、引っ張られるといった意味でも使われる言葉で、例として、「そんなにそっちに引かれると、こっちが短くなってしまう」と使うとその解釈になります。
また、気持ちがしらけるという使い方もでき、よく若者が「そんなことを言うと引かれるよ」などと使っているのがこの意味です。
その他に、「線を引く」とすると、線状に描くことになり、更に「惹かれる」として使うこともできますが、その場合は普通に「惹かれる」とした方が相応しい表現です。
「惹かれる」と「引かれる」の違い
「惹かれる」は、先のように「引かれる」と表記しても間違いではありません。
よって、「引かれる」の数多い意味の中の1つが「惹かれる」だという関係になります。
ですが、前述のようにその場合には「惹かれる」、もしくは平仮名で「ひかれる」と使うことが多く、あまり「引かれる」とは表記しません。
その為、「彼に引かれる」と使った時に、その彼に腕でも引っ張られることなのかと思われてしまう可能性があるので、「惹かれる」の意味の場合は素直にそちらを使った方がいいでしょう。
「惹かれる」を使った例文と意味を解釈
「惹かれる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
こちらは意味が1つだけなので、使い方は簡単です。
「あの車にはとても惹かれたが、考え直すことにした」
その車にとても興味が出たものの、もう一度考えてみることにしたようです。
自動車は高い買い物になるので、一時的な勢いだけで決めてしまうと、後で後悔することになってしまうかも知れません。
「引かれる」を使った例文と意味を解釈
こちらは「引かれる」を使った例文と、その意味の解釈になります。
色々な意味の中でも、数字的な意味で使われることが多い言葉です。
「支払いで引かれる分を考えると、それくらいは口座に入れていく必要がある」 口座引き落としがある分まできちんと考えないといけないと言っているようですが、後払いの支払いは、このような管理がきちんとできないと大変なことになってしまう場合もあるので注意しながら利用しないといけません。
まとめ
「引かれる」という言葉の解釈の中に、「惹かれる」が含まれると考えてください。
ですが、あまりメジャーな使い方ではないので、「惹かれる」とそのまま表記することをおすすめします。