「取消し」と「無効」の違いとは？分かりやすく解釈

「取消し」と「無効」は似ていますが、一体どの様に違うのでしょうか。

「取消し」とは?

「取り消し」の意味と概要について紹介します。

「取り消し」の意味は、「一度法律的に有効となったものを、最初にさかのぼって無効にすること」です。

それで良いと納得したことや、契約を交わしたことを、後から撤回して白紙に戻すことを言います。

「取り消し」は、一度有効になったものが途中で事情が変わり、なかったことになってしまうものです。

途中までは有効なのですが、「取り消し」が決まると、それまで有効だったことも全て無効になってしまうのです。

「慌てて取り消した」は、気付いた時点で急いで無効にしたことを表します。

「無効」の意味と概要について紹介します。

「無効」とは、「最初から法律の効力が全くないこと」という意味です。

契約をした当事者であっても、契約内容を守る必要はありません。

「無効」は、最初から何の効力もなく、守るべき義務も権利もないことを表します。

お互いの契約が無効の場合、最初から意味のないことになります。

「どうせ無効だ」は、最初から効力がないので諦める気持ちを表します。

「取消し」は「取り消されるまで有効であり、取り消されると最初から無効になること」です。

「無効」は「最初から効力がないこと」です。

2つの言葉は「効力がなくなる時点」が違います。

「取り消し」と「無効」は、「効力がなくなる時点」が全く違います。

ビジネスではしっかりと使い分けましょう。