この記事では、「変貌」と「変容」の違いを分かりやすく説明していきます。
「変貌」とは?
「変貌」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「変貌」は「へんぼう」と読みます。
「変貌」は、「姿や様子が変わること」という意味があります。
例えば、ある人の見た目がまるっきり変わっているような場合、「変貌した」と言います。
幼馴染に久しぶりに会ったら誰だか分からないくらい変わっていた場合、「幼馴染が変貌しすぎていて、誰だか分らなかった」などという文章にできます。
また、子供のころに住んでいた街に、数十年ぶりに帰ってきた場合、街の様子が大きく変わっていることに驚くことになるでしょう。
このような場合は、「町が変貌していて、懐かしさを感じられなかった」などと言うかもしれません。
また、飼い犬の毛が伸びすぎたため、トリミングに連れて行ったら、違う犬種のようになった時、「飼い犬が違う犬種に変貌してしまった」などと呟くのではないでしょうか。
「変容」とは?
「変容」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「変容」は「へんよう」と読みます。
「変容」は「姿や形が変わること。
また、姿や形を変えること」という意味があります。
例えば、老舗の会社がある時、社員の入れ替わりが進み、数世代が入れ替わることで、始めの会社とは違った性質になった時、「世代交代を経て、会社が大きく変容した」などという文章を作ることができます。
また、言葉は、時代により、どんどん移り変わっていくものです。
このような現象を「言葉は時代ごとに、次々と変容していく」などと言う文章にできます。
さらに、子供のころに仲が良かった友達の見た目が、大きく変化してしまったが、中身はそれほど変わっていないという場合は、「見た目は大きく変わってしまったけど、中身はそれほど変容していない」などという文章を作ることができます。
「変貌」と「変容」の違い
「変貌」と「変容」の違いを、分かりやすく解説します。
「変貌」は、「姿や様子が変わること」という意味があります。
一方で「変容」は「姿や形が変わること。
また、姿や形を変えること」という意味があります。
どちらの言葉も、見た目や外観、様子などが変わってしまうことを意味する言葉になります。
しかし、どちらかと言えば、「変貌」が「見た目の変化」を意味するのに対して、「変容」は「中身の変化」を意味する傾向があります。
「変容」も外見の変化を意味することはありますが、内面の変化にも使えるという点で、外見の変化に偏っている「変貌」との違いがあると考えることができます。
まとめ
「変貌」と「変容」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、とても似た意味を持つ言葉です。
しかし、外見や外観の変化を意味する「変貌」と、内面の変化なども意味する「変容」という違いがあることが分かりました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。