この記事では、「お見舞い」と「看病」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お見舞い」とは?
「お見舞い」には2つの意味があります。
ひとつは、病気の人や災害にあった人を訪ねて慰めたり、安否を確認したりすること。
また、そのための贈り物や手紙です。
友人がケガをして入院をすることになりました。
友人の状態は大丈夫だろうか、入院生活で不便をしていないだろうか、気持ちが沈んでいないだろうかなど、いろいろと気になることがあります。
友人を元気づけるために、また友人の状態を知って自分が安心するために病院を訪れました。
これを「お見舞い」といいます。
ある人のいる場所が遠くて、実際に自分が訪れることができない場合があります。
その場合は、手紙で慰めたり、安否を確かめたり、贈り物をしたりします。
これも「お見舞い」といい、またその手紙や品物のことも指します。
もう一つの意味は訪問です。
訪問とは人を訪ねることで、訪ねる先を病気の人や災害にあった人に限定していません。
「お見舞い」の使い方
病気の人や災害にあった人を訪ねることや、慰めたり安否を確認したりするための贈り物や手紙を指して使用する言葉です。
自分とかかわりのある人が入院しているときに使われることが多くあります。
「看病」とは?
病人の世話をすることです。
世話をする場所がどこという意味は含まれていませんが、ときどきしか世話をしないことではなく、そばについて世話をすることを指します。
どれくらいの期間世話をするのかは意味に含まれていません。
たとえば、家族がインフルエンザにかかって高熱が出たとします。
この人はベッドから起き上がるのもつらく、身の回りのことが自分ではできない状態です。
そこで、家族が食事を作って部屋まで持っていったり、頭を冷やすためにシートを貼ってあげたり、トイレに行くときには手を貸したりしました。
こういったことを「看病」といいます。
動物に対しても行われます。
飼っている犬がケガをしてしまい、歩くのが難しい状態になりました。
普段だったら、ご飯がある場所に自分でいって食べることができ、排泄もトイレがある場所までいって行うことができます。
しかし、脚をケガしたため、それができません。
そこで、飼い主は犬が食べやすいように食事を与えたり、排泄の手伝いをしたりしました。
これも「看病」といいます。
「看病」の使い方
病気の人や動物などがいるときに使われる言葉です。
付き添って世話をすることを指します。
「お見舞い」と「看病」の違い
前者の言葉は訪問をしたり、手紙や贈り物をしたりすることを指します。
後者の言葉は世話をすることを指します。
ただ、病気の人などを訪問することではありません。
「お見舞い」の例文
・『お見舞いの品をもらった』
「看病」の例文
・『主人を看病する』
まとめ
どちらの言葉も病人と関係がありますが意味は異なり、一方は訪問をすることや、慰めや安否確認のための手紙や贈り物を指し、もう一方は世話をすることを指しています。