「斬新」と「奇抜」は類似した意味を持つ似た言葉です。
「斬新」という表現は「斬新なアイデアを発表しました」といった文章で使い、「奇抜」という表現は「奇抜なスタイルでパーティーに出席しました」などの文章で使われますが、「斬新」と「奇抜」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?
「斬新」の意味や使い方
「斬新(ざんしん)」という表現は、「発想・考え・見た目などが際立って新しいさま」を意味しています。
「斬新」というのは、「発想(アイデア)・考え・見た目(外観)などが、今までにないような感じで特別に新しいさま」を意味している表現なのです。
「斬新」という表現の使い方は、「斬新な思想がなければ現代の混乱は乗り切れない」のように、「発想・思考・見た目などが特別に新しいさま」を指し示して使うという使い方になります。
「奇抜」の意味や使い方
「奇抜(きばつ)」という表現は、「非常に風変わりで、人の意表を突いたり目立ったりするさま」を意味しています。
「奇抜」という言葉の古語的な意味には、「特別に抜きん出て優れていること」の意味もあります。
「奇抜」という表現の使い方は、「奇抜な考え方の中には、ビジネスとして成功しそうな要因もありました」のように、「とても奇妙で変わっていて目立つ場合」に使うという使い方になります。
「斬新」と「奇抜」の違い
「斬新」という表現は、「発想(アイデア)・見た目(外見)などが、今までにないような感じで特に新しいさま」を意味しています。
それに対して、「奇抜」という表現は「特別に風変わりで、唐突さ(意外性・突飛さ)を感じるさま」を意味しているという違いがあります。
「斬新」の表現は「特別に新しいこと」に意味の重点がありますが、「奇抜」の表現は「特別に変わっていること」に意味の重点があるという違いがあるのです。
「斬新」を使った例文と意味を解釈
「斬新」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「約100万人のユーザーがいるこのウェブサービスは、クラウドストレージを活用した斬新なアイデアによって大ヒットしたのです」
この「斬新」を使った例文は、「斬新」という表現を、「クラウドストレージを活用した今までになかった新しさを感じるアイデアによって大ヒットした」という意味で使用しています。
「奇抜」を使った例文と意味を解釈
「奇抜」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「彼女は全身赤の奇抜なファッションをしていたので、大勢の群衆の中にいてもひときわ目立っていました」
この「奇抜」を使った例文は、「奇抜」という表現を、「彼女は全身赤のとても風変わりで突飛なファッションをしていた」という意味を持つ文章で使っています。
まとめ
「斬新」と「奇抜」の意味の違いについて説明してきましたが、「斬新」の表現は「発想・考え・見た目などに特別な新しさがあるさま」に意味の重点があります。
それに対して、「奇抜」の表現は「発想・見た目(ファッション)などが特別に風変わりで変わっているさま」に意味の重点があります。
「斬新」と「奇抜」の意味の違いを正しく理解して、文章の内容や状況に応じて的確に使い分けるようにしましょう。