ビジネスや日常会話で「止まる」と「留まる」の使い方に迷うことがあります。
一体どう違うのか、意味や使い方なども併せて紹介します。
「止まる」の意味や使い方
「止まる」の意味や使い方について紹介します。
「止まる」の意味
「止まる」の意味は以下の3つです。
1つ目は「動いてた人やものが動かなくなること」で、それまで動いていたものが、自らの意志や、原動力が途切れることにより動かなくなることを言います。
2つ目は「続いていたものが途絶える」という意味で、記録や涙・笑などの人の状態で、連続しているものが中断することを言います 3つ目は「動物が何かにつかまり動かなくなること」という意味で、飛んでいた鳥が小枝や電線で休んだり、昆虫が木や植物にくっつくこと言います。
「止まる」の使い方
「止まる」は動詞で、自ら動かなくなる時には自動詞の「止まる」になり、他からの作用で動かなくなるときには他動詞の「止める」が使われます。
人やものなど、あらゆる動きのあるものが一時的、或いは長期間動かなくなることに対して使われます。
「留まる」の意味や使い方
「留まる」の意味や使い方を紹介します。
「留まる」の意味
「留まる」は「とまる」の他に「とどまる」とも読み、辞書では「止まる・留まる」と同じ意味とされています。
しかし全く同じではなく以下の2つの意味になります。
1つ目は「ある場所に居続けること」で、今まで動いていたものが、その場所に固定されることを言います。
2つ目は「見聞きしたものが印象に残ること」で、人の感覚に影響を与えることを言います。
「留まる」の使い方
「留まる」は動詞で、「止まる」と同じ様に自動詞は「留まる」、他動詞は「留める」になります。
その場所や位置に固定されて動かなくなることに使われ、対象となるものは人からものまで、範囲は一点から家屋、地域レベルまでと幅広くなります。
「止まる」と「留まる」の違い
「止まる」と「留まる」の違いは、「物理的なものか、抽象的なものか」という点です。
「止まる」は「人やものなど動いているものが、動かなくなること」に使われます。
「留まる」は「人の様子や印象など、目に見えないものが動かなくなること」に使われます。
更に「止まる」は比較的小さなものに対して使われ、「留まる」は「電車やバス」など、大きなものに使われます。
「止まる」を使った例文と意味を解釈
「店先に欲しいものがあったので、思わず足を止めた」
ショップのウインドウなどに欲しいと思っていたアイテムがあったので、歩いていたところ思わず立ち止って見入ってしまったことを表します。
「留まる」を使った例文と意味を解釈
「彼は飲み会で気配りをしている彼女の姿が目に留まり、付き合いたいと思ったそうだ」
飲み会で、飲み物をオーダーしたり、会話を盛り上げようとしている女性が印象に残り、好意を持つ様になったことを表しています。
まとめ
「止まる」「留まる」の違いは、「物理的なものか、抽象的なものか」という点を覚えておくと良いでしょう。
迷った時には一般的な意味の「止まる」を使いましょう。