「よしなに」と「よろしく」の違いとは?分かりやすく解釈

「よしなに」と「よろしく」の違い言葉・カタカナ語・言語

「よしなに」「よろしく」はよく似たポジティブな意味を想起させる区別しにくい二つの言葉ですが、「よしなに」「よろしく」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「よしなに」「よろしく」の違いを、分かりやすく説明していきます。

「よしなに」とは?

「よしなに」とは?

「よしなに」という言葉は、「よろしく・適切に(適当に)」「良い具合(良い感じ)になるように」を意味しています。

「よしなに」は奈良時代の「古事記」での使用例にまでさかのぼれる古い大和言葉であり、「どうぞよしなに」「一つよしなに・よしなに頼みます」といった典型的な文章で使用することができます。

「よろしく」とは?

「よろしく」とは?

「よろしく」という言葉は、「ちょうど良い具合に・適切に」「他者に好意・感謝を示しながら頼む時に添える言葉(よろしくお願いします)」を意味しています。

また「よろしく」は、「別の人によろしくお伝えくださいと伝えてもらう時に使用する言葉」の意味を持っています。

「よろしく」は、形容詞「よろしい」の連用形です。

また「よろしく」には、「前の文章(状況)を受けて、いかにもそれらしく」という意味合いもあります。

例えば、「芸能人よろしくサインをしました」の文章では、「いかにも芸能人らしく」という意味合いになります。

「よしなに」と「よろしく」の違い!

「よしなに」と「よろしく」の違い!

「よしなに」「よろしく」の違いを、分かりやすく解説します。

「よしなに」「よろしく」も、「よしなにお願い致します」「よろしくお願い致します」という典型的な例文で使えるように、同じ「ちょうど良い具合に・ちょうど良い感じで適切に」という意味を持っています。

「よしなに」は奈良時代から存在する大和言葉で、「よろしく」よりも発生年代・使用開始時期が古い言葉である違いがあり、現代では「よしなに~」の表現はかなり時代がかった表現になります。

また「よろしく」には「よしなに」にはない、「前の文章・状況を受けて、いかにもそれらしく」といった用法があります。

例えば、「野球選手よろしく綺麗なフォームでボールを投げました」の例文のように、「いかにも野球選手らしく」という意味合いで「よろしく」を使うことができますが、これを「よしなに」に言い換えることはできません。

まとめ

まとめ

「よしなに」「よろしく」の意味の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?

「よしなに」というのは、「よろしく・適切に」「良い具合(良い感じ)になるように」を意味しています。

「よろしく」という言葉は、「ちょうど良い具合に・適切に」「他者に好意を示しながら頼む時に添える言葉」の意味を持っています。

「よしなに」「よろしく」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。