この記事では、「断末魔」と「臨終」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「断末魔」とは?
「断末魔」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「断末魔」は「だんまつま」と読みます。
「断末魔」は、「息を引き取る間際」という意味があります。
仏教の世界で「末魔」は、体内にある特殊な急所で、何かがこれに触れると死ぬと言われている場所とされていて、このことに由来した言葉になります。
誰かが死ぬ直前、息を引き取る間際のことを、「断末魔」と呼びます。
例えば、息を引き取る間際に、苦しい状態になる場合は、「断末魔の苦しみ」などと表現することができます。
また、ミステリー映画などで殺人事件が起こる場面があります。
ナイフで刺された被害者が、死ぬ直前に叫び声をあげる場合は、「断末魔の叫び声をあげた」などと表現できます。
さらに、殺された人が死ぬ前に、自分を殺した人について、ダイイングメッセージを残す場合は、「断末魔にダイイングメッセージを残すことで、復讐を遂げる」などという文章にできます。
「臨終」とは?
「臨終」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「臨終」は「りんじゅう」と読みます。
「臨終」は、「人が死のうとする間際。
死に際。
また死ぬこと」という意味があります。
誰かがこの世から去ろうとしている時、「臨終を迎える」などと言います。
また、子供が田舎に住む父親の死に際に間に合わせようと、家に急いで帰る時、「臨終に間に合わせようと、急ぎ実家に戻る」などという文章を作ることができます。
また、「臨終」は、人が死ぬことを意味する言葉でもあるため、病人が息を引き取った瞬間、医師がそれを確かめて「ご臨終です」などと言うことがあります。
「断末魔」と「臨終」の違い
「断末魔」と「臨終」の違いを、分かりやすく解説します。
「断末魔」は、「息を引き取る間際」という意味があります。
一方で、「臨終」は、「人が死のうとする間際。
死に際。
また死ぬこと」という意味があります。
このように「断末魔」も「臨終」も、どちらも死に際に関する言葉になります。
ただし、「断末魔」は、単に死の瞬間を向かる様子を意味することは少なく、苦しみや苦痛を伴うような場面で使われることが多い言葉になります。
そのため、ある人が誰かに殺されたとき、事故死をするときなど、息を引き取る瞬間に苦しんでいるような場合、「断末魔」という言葉を使います。
こうしたことから、人が病死をするときなど、一般的な死を迎えるような場合は「臨終」を使い、苦しむような特殊な死に方をする場合は、「断末魔」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「断末魔」と「臨終」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。