この記事では、「悲しい」と「哀しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悲しい」とは?
「悲しい(かなしい)」とは、「心に痛み・つらさを感じて泣きたくなるような気持ちであること」や「切なくてつらい心理状態にあるさま」を意味している言葉です。
「悲しい」は「泣きたくなるような心の痛みを感じているさま・つらくて切ない気持ち」を表すために、一般的に使用されている言葉・漢字表記になっています。
例えば、「受験に落ちて悲しい気持ちになりました」や「転校で慣れた学校を離れるのは悲しいです」といった例文で使用できます。
「哀しい」とは?
「哀しい(かなしい)」とは、「心に痛み・寂しさ・つらさを感じていて泣きたくなるような気持ちであること」や「切なくてつらい主観的な心情が強いさま」を意味している言葉です。
辞書においては「哀しい」は「悲しい」の同義語であり両者の意味は同じになっています。
しかし、「哀しい」の「かなしい」の読みは常用漢字表外音訓に記載されていないので、マスメディアや公文書では使われません。
「哀しい」という漢字表記をする時は、「主観的な切なさ・痛ましさ・淋しさを強調するニュアンス」や「詩的・文学的な表現として哀愁・切なさ・淋しさ・痛ましさを強調する効果」を感じやすくなります。
例えば、「運命に翻弄された哀しい男の物語を読みました」や「大切な人を失ったこの哀しい気持ちをどうすれば良いのか分かりません」などの文章で使用することができます。
「悲しい」と「哀しい」の違い!
「悲しい」と「哀しい」の違いを、分かりやすく解説します。
「悲しい」も「哀しい」も「心に痛み・つらさ・切なさを感じているさま」や「泣きたくなるようなつらい心情であること」を意味している同義語として辞書に記載されていますが、一般的な文章では「哀しい」よりも「悲しい」が使用されている違いがあります。
「哀しい」の「哀」も常用漢字に記載されている漢字ですが、常用漢字表外音訓に「かなしい」という「哀の訓読み」が記されていないため、公用文(公的な文書)やマスメディア(新聞・雑誌)の記事では「哀しい」ではなく「悲しい」を使う違いも指摘できます。
「悲しい」と比べて「哀しい」は、「主観的な切なさ・痛ましさ・つらさの気持ちを強調する時」や「詩的・文学的な意図のある表現をしたい時」に使われやすい違いもあります。
まとめ
「悲しい」と「哀しい」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「悲しい」とは「心に痛みやつらさを感じていて泣きたくなるような気持ちであること」を意味していて、「哀しい」は「悲しいの同義語であるが公用文では使われない言葉、切なさ・痛ましさを強調して示す詩的なニュアンスが強い言葉」を意味している違いがあります。
「悲しい」と「哀しい」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。