「移管」と「移行」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「移管」の意味や使い方
「移管」とは、名詞で意味は管理や管轄の権限が他に行くこと、渡すことを言います。
意味合いからして仕事に関して使われることが多い言葉となります。
「その案件は先月から他のグループに移管しているので僕はタッチしていない」「市から町へ移管することとなった」などと使います。
「移行」の意味や使い方
「移行」とは名詞で移り行くという意味になります。
これは状態が変わるという時に使う言葉です。
「いきなり変えるとついて行けない人もいるので移行期間を設けた方が親切だ」「時間の経過と共に、彼女の気持ちは修復から離婚するという方向へ移行した」などと使います。
「移管」と「移行」の違い
「移管」と「移行」、それぞれの言葉の意味や使い方を説明しました。
似たような言葉ですが、意味合いはまったく違うものですから使い分けを正しくしましょう。
まず「移管」とは管理や管轄の権限が移ることを言います。
どちらかと言えば、ある権限をこちら側があちらに渡すといった意味になります。
一方で「移行」とは移り行くという意味であり、状態が変わっていくことを表す言葉です。
仕事の状態、物事の状態、人の気持ちの移り変わりなど色々な場面で使えます。
「移管」を使った例文と意味を解釈
「移管」を使った例文とその意味を見ていきます。
「移管」の例文1
「私の知らない間に、私からあちら側に移管していたので納得いかない」
「移管」とは管理、管轄の権限を、他へ渡すという意味になります。
例文は自分の知らないところで権限が渡ったので、不満であるということを言い表しているのです。
「移管」の例文2
「正式な移管手続きをとっているので、何も問題はないはずだ」
「移管」とは管理、管轄の権限を他に渡すということで、例文は管理、管轄の権限を他へ渡す手続きをちゃんととっているので、問題にはならないと言っているのです。
「移行」を使った例文と意味を解釈
「移行」を使った例文とその意味を見ていきます。
「移行」の例文1
「今週いっぱいは夏服への移行期間なので、長袖の人もまだいる」
「移行」とはその字の通り、移り行くという意味になります。
例文は冬服から夏服へと状態を替える期間を設けているという意味で「移行期間」と言い表しています。
「移行期間」は半袖でも長袖でも自由にしていいわけです。
「移行」の例文2
「彼の気持ちは、あなたから新しい彼女へと移行したのだから、あなたもさっさと忘れて新しい人へ目を向けなさい」 気持ちが変化することを「移行」という言葉で言い表すこともできます。
例文は、他の人に心変わりしたことを言い表しているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「移管」と「移行」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。