「違反」と「違法」は、少し意味合いが異なります。
「違反」とは?
「違反」とは、法令で定められている内容、もしくは契約内容、協定、規則などを守らないことに対して使う言葉です。
それぞれ法令違反、契約違反、協定違反、規則違反のように呼ばれ、罰則の対象となったり、契約や協定の場合は今後の相手との関係に大きく影響することになってしまいます。
特に法令違反となると、場合によっては罰金、または懲役や禁固などといった大きな罰則を受けてしまうことにもなってしまうので、原則的に行ってはいけません。
契約違反や協定違反も決して褒められたものではなく、要は約束した内容を守らないことなので、契約や協定の対象となっていた相手からの信用が無くなるだけでなく、それによって起こった損害の弁済などが必要になってしまうことも少なくありません。
「違法」とは?
「違法」は、先の「違反」の中の「法令違反」のことになります。
つまり、法律や条令といった日本国内で守らなくてはいけない決まりを破ることで、多くの場合で相応の罰則が与えられることになります。
また、計算により、予め決まっているしきい値をオーバーすることという意味で使われる場合もあります。
その場合には、「違法な値になってしまった」などと用いられますが、あまり一般的な使い方ではなく、数学の世界に限られた使い方になると考えていいでしょう。
「違反」と「違法」の違い
このように、「違反」は「違法」も含めた表現となり、「違法」は「法令違反」だけに絞られた意味になり、「法令違反」になる言動は、俗に「犯罪」と表現される場合があります(この「犯罪」という言葉にはこれといった定義はなく、「法令違反」になることの中で、特に重いものを便宜上、そのように呼んでいます)。
まとめ
「違反」と「違法」は、このように違う言葉です。
「違反」の方が広く用いられると覚えておきましょう。