「桁違い」と「考慮する」の違いとは?意味を詳しく解釈

「桁違い」と「考慮する」の違い言葉・カタカナ語・言語

「桁違い」「段違い」は類似した意味を持つ言葉です。

「桁違い」という表現は「今回のイベントは桁違いのスケールでした」といった文章で使い、「段違い」という表現は「ゴルフの実力が段違いでした」といった文章で使われますが、「桁違い」「段違い」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?

「桁違い」と「段違い」各々の解釈

「桁違い」と「段違い」各々の解釈

「桁違い」「段違い」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。

「桁違い」の意味や使い方

「桁違い(けたちがい)」という表現は、「ある物事の価値・規模などが、他のものとは比較にならないこと」「他のものとの違いが大きすぎて比べ物にならないさま」を意味しています。

「桁違い」の原義は、「算盤(そろばん)の桁を間違えること」「数字の桁の位取り(くらいどり)を違えること」に由来しています。

「桁違い」の使い方は、「都会の華やかさは田舎とは桁違いでした」のように、「ある物事の規模・価値などが非常に大きくて他と比べ物にならない時」に使う使い方になります。

「段違い」の意味や使い方

「段違い(だんちがい)」という表現は、「能力・技術・品質などにとても大きな違いがあって比較にならないこと」「格段の違いがあるさま」を意味しています。

「段違い」の原義は、「二つのものの高さが異なること」に由来しています。

「段違い」の使い方は、「あなたの専門分野に関する知見は段違いに優れています」のように、「能力・実力・技術などが非常に優れていて比較にならない場合」に使う使い方になります。

「桁違い」と「段違い」の違い

「桁違い」と「段違い」の違い

「桁違い」「段違い」も、「他のものとは比較にならないほどの大きな違い(差)がある」という意味は共通していますが、「桁違い」のほうが「段違い」よりも「対象とする違いがあるものの範囲」が広くなっているという違いがあります。

「桁違い」「価値が大きく違っている」の意味があるので「このブランドもののコートは桁違いの安さでした」と言えますが、「段違い」には「価値が大きく違う」のニュアンスはないので「このブランドもののコートは段違いの安さでした」とは通常言わないのです。

「段違い」「桁違い」と比べると、「他と比較にならないほどの実力・技術・能力・品質などの大きな違い(差)」を意味するニュアンスが強くなっていて、「価格・価値の大きな違い(差)」にはほとんど使われない違いがあります。

「桁違い」と「段違い」各々を使った例文と意味を解釈

「桁違い」と「段違い」各々を使った例文と意味を解釈

「桁違い」「段違い」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。

「桁違い」を使った例文と意味を解釈

「ハリウッド映画の制作現場を訪問しましたが、巨額の予算をかけたスタジオや小道具などのスケールが桁違いでした」 この「桁違い」を使った例文は、「桁違い」という表現を、「巨額の予算をかけたスタジオや小道具などのスケールが非常に大きくて、他の現場とは比べ物にならなかった」という意味を持つ文脈で使用しています。

「段違い」を使った例文と意味を解釈

「優勝候補のこのチームは、段違いの実力でこの決勝戦まで勝ち上がってきました」 この「段違い」を使った例文は、「段違い」という表現を、「他のチームとは比較にならない圧倒的に優れた実力でこの決勝戦まで勝ち上がってきた」という意味で使っています。

まとめ

まとめ

「桁違い」「段違い」の意味の違いについて説明してきましたが、「桁違い」の表現は「規模・価値・実力などが違いすぎて比較にならないこと」に意味の重点があります。

それに対して、「段違い」の表現は「能力・技術・品質などに限定して、他と比べ物にならないくらい大きく違っていること」に意味の重点があるという違いがあります。

「桁違い」「段違い」の意味の違いを正しく理解して、内容や文脈(文の流れ)に応じて適切に使い分けるようにしましょう。