「経緯」と「言い訳」の違いとは?意味を詳しく解釈

「経緯」と「言い訳」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは、「経緯」「言い訳」という言葉を色々な場面で耳にしたことがあるかと思います。

あるいは、自らがこれらの言葉を使ってコミュニケーションを図ることもあるでしょう。

しかし、これら2つの言葉の意味の違いを明確に説明することができるでしょうか?

そこで今回は、これら「経緯」「言い訳」に焦点を当てて行きながら、意味や解釈の相違点を考察していくことにします。

「経緯」と「言い訳」各々の解釈

「経緯」と「言い訳」各々の解釈

まず、「経緯」「言い訳」それぞれの言葉の意味を解釈していくことにしましょう。

「経緯」の意味や使い方

「経緯」「いきさつ」あるいは「けいい」という読み方をしますが、「ことの成行きやそれに伴ういろいろの事情」という意味を持っています。

よく使われる表現としては、「こみいった経緯を説明する」というものがあります。

「言い訳」の意味や使い方

「言い訳」「いいわけ」という読み方になり、「自分の言動を正当化するために事情を説明すること」ということを指しています。

使い方の1つとして「そんな言い訳するな!」と親や上司から叱られる場面で使われていますが、「物事を説明すること」という意味の他に自分を正当化することで、ネガティブなニュアンスに聞こえることもあります。

「経緯」と「言い訳」の違い

「経緯」と「言い訳」の違い

では、これら「経緯」「言い訳」には、どのような違いがあるのでしょうか?

「経緯」「ことの成行きやそれに伴ういろいろの事情」という解釈になりますが、成り行きは時系列に従って、事実だけを指しています。

しかし、「言い訳」「自分の言動を正当化するために事情を説明する」という意味合いが加わってくるので「私はこう思ったことでこのような行動を取った、判断した」という感情的な要素が含まれることになります。

「経緯」と「言い訳」各々を使った例文と意味を解釈

「経緯」と「言い訳」各々を使った例文と意味を解釈

ここで「経緯」「言い訳」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。

「経緯」を使った例文と意味を解釈

「今回の当社の不祥事の経緯を明らかにすることで、社会的説明責任の義務を果たすしかない」

何か問題やトラブルが発生した場合に、どのような事柄で対処した内容や、その後の問題が終了した時に事実関係を明確にする場合に、「経緯」が使われます。

この例文では企業の不祥事という決して良くないケースでの「経緯」を説明することになるのですが、これもまた使い方の1つと言えます。

「言い訳」を使った例文と意味を解釈

「これ以上いくら説明しても、言い訳にしか聞こえないので、潔く謝ることだ」

「言い訳」に必死になればなるほど、とても醜いものになってしまうことがあります。

自分では正しいと思って判断したことでも、それが結果的に間違っているのであれば、素直に謝り、その考え方を正すことが大切です。

まとめ

まとめ

「経緯」「言い訳」の2つの言葉の意味や使い方を見てきましたが、これらの言葉は、身近な場面でもよく出て来るものなので、正しく理解して適切に使えるようにしておきましょう。