この記事では、「失速」と「減速」の違いを分かりやすく説明していきます。
「失速」とは?
「失速」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「失速」は「しっそく」と読みます。
「失速」には「飛行機が飛行中に、急速に速度を失う現象」という意味があります。
その原因として、主翼の迎え角が大きくなりすぎた場合、翼の上を流れる気流がはがれてしまい、揚力が減るために起こると考えられています。
「機首が下がりすぎてしまい、飛行機が失速する」とか、「飛行機が失速し、墜落した原因を調査する」などという文章を作ることができます。
次に「失速」は「急に勢いをなくすこと。
急速に活気を失うこと」という意味があります。
例えば、飛ぶ鳥を落とす勢いだった人気アイドルが、スキャンダルなどをきっかけに、急に人気が失われていることがあります。
このような時、「アイドルがスキャンダルによって、失速する」などと言います。
また、ゴルフの試合で首位に立っていたゴルファーが最終日の後半に入ったとたん、急に勢いを失い、プレーの精彩を欠くような場合、「最終日になり、首位だったゴルファーが失速した」などと言われます。
「減速」とは?
「減速」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「減速」は「げんそく」と読みます。
「減速」は「速度を落とすこと。
また速度を落ちること」という意味があります。
何かの速度が落ちたとき、また落としたときに、「減速」という言葉を使うことができます。
例えば、自動車を運転するとき、カーブを前にして速度を落とすとき、「自動車を減速する」などと言います。
また、電車がホームに近づいてきたとき、速度を落とします。
このような様子を「電車がホーム前で、減速して停車に向かう」などと表現することができます。
さらに、ビジネスシーンでも、「減速」という言葉を使うことがあります。
ある飲食店が事業の拡大を続けていたのに、不景気などが原因で、拡大する速度を落とすとき、「飲食店の事業に減速がみられる」などと「減速」という言葉を使って表現することがあります。
「失速」と「減速」の違い
「失速」と「減速」の違いを、分かりやすく解説します。
「失速」には「飛行機が飛行中に、急速に速度を失う現象」という意味があります。
一方の「減速」は「速度を落とすこと。
また速度を落ちること」という意味があります。
このように、「失速」は「速度を失う」という意味があり、基本的に飛行機に対して使われる言葉になります。
一方の「減速」は「速度を落とす、落ちる」という意味があり、自動車などの飛行機以外の物にも使うことができるという違いがあります。
このように「失速」は「速度を失うこと」を意味し、飛行機に使う言葉で、「減速」は「速度を落とす、落ちること」と覚えておくといいのではないでしょうか。
まとめ
「失速」と「減速」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味を知ることで、使い分けることができるようになりそうです。